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隠れた逸材日ノ本学園・入江未希 大会得点王の次はなでしこジャパンだ!

2014.01.17

大会得点王に輝いた入江

 1月16日、日ノ本学園高校が高校女子サッカーの頂点に立った。地元の大声援を受ける藤枝順心高校に先制点を許す前半から、猛攻に次ぐ猛攻で相手を突き崩して奪った4得点。チャンピオンにふさわしい戦いぶりで、4-1と快勝を収めてみせた。

 その中心にいたのが、10番・入江未希だ。多彩なスキルと勝ち気な性格でチームを引っ張るMFは、この試合の前半はなかなか思うようにボールを触れなかった。「(チームが)雰囲気に押されていた」(入江)。手を挙げてアピールしても出て来ぬボールにイラ立ちながら迎えたハーフタイムで、彼女は僚友に強く主張する。「もうちょっと(自分を)観られない? 点を取りたいから(パスをもらうために低い位置へ)落ちたくはない」と。強いパスを入れてもらいさえすれば、たとえスペースがなくとも後は何とでもしてやる。そんな自信あったればこその発言だった。そして迎えた後半、まさに有言実行。逆転ゴールを叩き込み、おまけの4点目まで奪取。試合をひっくり返してみせた。この2得点で、大会得点王の座も射止めてみせた。

 奈良県出身の彼女だが、日ノ本学園の試合を実際に観て惚れ込み、越境入学を決意。寮生活を送り、「中学のときは親に甘えていた」と自立心を養いつつ、技を磨いた。年代別代表と縁がないというのが不思議なほどに高度なスキルと、「仲間のために戦う」と負傷で出られない選手のシャツやソックスで身を固めて試合に臨むようなハートの強さが、その真骨頂。目標とする選手は、なでしこジャパンの大野忍(ASエルフェン狭山)のような「点の取れる中盤の選手」。大野は同じ小柄なテクニシャンということで、プレーを大いに参考にしているという。

 卒業後はベガルタ仙台レディースへの加入が内定済み。なでしこリーグでの活躍、そしてその先にあるものを目指すことになる。「代表に入りたい」。目標は、すでに明確だ。

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