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仲田歩夢が女子高校サッカー選手権を振り返る「高校3年間で一番悔しい瞬間」

2014.01.14

写真=hummel (株式会社エスエスケイ)

――仲田選手はご出身の山梨から、宮城の常盤木学園高校に「留学」されていますが、
将来を見据えた決断だったのでしょうか?地元を離れる寂しさなどはありませんでしたか?

仲田歩夢 進路を決めたのは、中学3年生の時ですね。実際に行くまではやっぱり不安でしたし、地元を離れるのもやっぱり寂しかったです。でも、実際に常盤木に入学してからは、練習も充実していて仲間にも恵まれました。3年間とにかく練習や試合に忙しくて、寂しがる余裕なんてなかったですね。

――高校卒業後、INAC神戸レオネッサへの入団に際しては常盤木学園のチームメイトである京川舞選手、そしてJFAアカデミー出身の田中陽子選手とともに、かなり注目されたと思いますが、プレッシャーなどはありましたか?

仲田歩夢 自分としては、高校レベルでは活躍できていたと思いますが、なでしこリーグの中でもトップのINACで結果を残せるか、プレッシャーはやっぱりありました。色々なメディアにも多く取り上げて頂いていた分、余計にそれは感じていましたね。でも、自分をメディアに露出いただくことで、メディアに女子サッカーを取り上げていただいて、女子サッカー全体の盛り上げになっていたのは嬉しかったですね。

――INACに入団後、昨シーズン、今シーズンと決して満足のいくシーズンではなかったと思いますが、そんな中、高校時代に培ったもので、自分が上のレベルで戦っている中で役に立っていることはありませんか?

仲田歩夢 高校時代は、生きてきた中で一番濃い3年間を過ごすことができたと思います。最も鍛えられたのはメンタル面、特に「忍耐」ですね。練習が非常に厳しかったから、耐えなければしょうがなかったんですよ。一番きつかったのは……グランドの前に300~400mの上り坂があるんですが、その坂を10本連続で走らされたことですね。練習前に走らされたりすると、その後はもう練習にならなかったですね(笑)。ですから、メンタル面、「忍耐」といった部分は現在、上のレベルでプレーしている中で役にたっていると思っています。

――仲田選手も高校時代に3年連続で出場された高校選手権が11日に開幕しました。高校選手権では、1年生時と3年生時の2回優勝されています。良い思い出の多い大会なのではないですか? 印象に残る試合、エピソードなどあれば教えてください。

仲田歩夢 そうですね。優勝した1年生の時と3年生の時の決勝戦。共に得点を決めているので、自分にとっては印象に残っていますし、選手権は私にとってはとても良い大会だと思います。でも、一番印象に残っているのは、2年生の時の選手権です。この時も決勝までは進んだのですが、最後は日ノ本学園に0-1で負けてしまいました。高校3年間で一番悔しい瞬間だったかもしれません。

――高校3年生にとっては高校生活最後の大会となります。そんな高校生選手達にメッセージをお願いします。

仲田歩夢 高校生活最後の大会なので、出場する選手の皆さんには悔いのないように頑張ってほしいですね。
個人的なことを言えば、今回出場する常盤木学園の3年生は、自分が3年生の時に1年生だった子達で、当時私達のことを慕ってくれていた後輩が多いので、時間があれば是非応援に行きたいと思っています。やっぱり母校、後輩達には特に頑張ってほしいですね。

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