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伊東純也が直接FKでリーグ戦2戦連発! ヘンクは日本人7名出場のシント・トロイデンに劇的逆転勝利

2025.09.28

ヘンク所属の伊東純也(撮影はEL予選のレフ・ポズナン戦) [写真]=NurPhoto via Getty Images

 ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部リーグ)第9節が28日に行われ、シント・トロイデンヘンクが対戦した。

 今季のシント・トロイデンは開幕5試合で4勝1分と絶好のスタートを切ったが、現在は2連敗中と足踏みが続いており、9月に入ってからは白星がない。一方のヘンクは、ここまで2勝2分4敗と黒星が先行する苦しい序盤戦となっている。25日に行われたヨーロッパリーグ(EL)の初陣ではレンジャーズを1-0で破っており、欧州の舞台で得た勢いを国内リーグにも繋げたい。

 シント・トロイデンはキャプテンの谷口彰悟を筆頭に、GK小久保玲央ブライアン畑大雅山本理仁伊藤涼太郎後藤啓介と6名の日本人選手がスタメンに名を連ね、松澤海斗はベンチからのスタート。一方で、ヘンクでは伊東純也が先発に入った。

 試合はキックオフ直後の4分に動く。シント・トロイデンが敵陣左サイド高い位置でフリーキックを獲得すると、伊藤が右足で低弾道のボールを蹴り込む。このボールに対して、ニアサイドへ飛び込んだ谷口が反応すると、マークについていたブライアン・ヘイネンのオウンゴールを誘い、シント・トロイデンが幸先良く先手を取った。

 勢いに乗るシント・トロイデンは23分、3バックの中央に入った谷口が相手のロングフィードを跳ね返したところからカウンターへ転じ、うまく反転したイリアス・セバウィがボックス左までボールを運ぶと、ファーサイドへの折り返しを後藤が押し込む。後藤の5試合ぶり今季3点目でシント・トロイデンがリードを広げたかと思われたが、ここはセバウィのファウルがあったと判定され、ゴールは認められない。

 このままシント・トロイデンの1点リードで後半へ折り返すも、序盤の54分に思わぬアクシデントが発生。自陣右サイドでザカリア・エルウアディに対してスライディングしたレイン・ヴァン・ヘルデンにレッドカードが提示され、シント・トロイデンは1人少ない状況での戦いを強いられる。

 さらに、ヘンクはこのプレーで得たフリーキックから、試合を振り出しに戻す。ヘンクから見て敵陣左サイドで獲得したフリーキックの場面、キッカーの伊東はGKの手前でワンバウンドするボールを蹴り込むと、これがGK小久保の股を抜け、誰にも当たらずに直接ゴールに吸い込まれ、ヘンクが同点に追いついた。

 1-1のまま試合終盤に突入すると、ヘンクのサポーターが発煙等を持って騒ぎを起こしたことが原因で、レフェリーは選手を1度ロッカーへ引き上げさせ、試合が一時的に中断。約15分間の中断を経て試合が再開すると、64分から途中出場していた松澤が得意のドリブルで違いを見せつけ、シント・トロイデンが再び勝ち越しを狙ったが、次の1点はヘンクに生まれた。

 後半アディショナルタイム、ヘンクは左サイドでオ・ヒョンギュが起点を作ったところから、クロスボールを放り込むと、GK小久保が飛び出して対応したものの、こぼれ球を拾ったロビン・ミリソラがダイレクトでボールを入れ、最後はオ・ヒョンギュがが流し込む。韓国代表のストライカーがELに続く2試合連続ゴールを奪い、ヘンクが土壇場で逆転に成功した。

 直後にはカウンターからヘンクが追加点を奪ったものの、オフサイドのため得点は認められない。それでも、試合はこのまま終了し、ヘンクがリーグ戦では4試合ぶりの白星を手にし、公式戦2連勝を飾った。一方のシント・トロイデンは、苦しい3連敗となった。

 次節、シント・トロイデンは10月4日に敵地でメヘレンと、ヘンクは2日にヨーロッパリーグ第2節でフェレンツヴァーロシュをホームに迎えた後、5日にデンデルとホームで対戦する。

【スコア】
シント・トロイデン 1-2 ヘンク

【得点者】
1-0 4分 ブライアン・ヘイネン(OG/シント・トロイデン
1-1 57分 伊東純也ヘンク
1-2 90+5分 オ・ヒョンギュヘンク

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By サッカーキング編集部

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