“ピクシー”率いるセルビア代表がEURO2024出場決定 [写真]=Getty Images
セルビア代表を率いるドラガン・ストイコヴィッチ監督が、同国代表史上初となるEURO本戦出場決定の胸中を明かした。19日、公式サイト『UEFA.com』が伝えている。
かつて母国をEURO8強入りに導いた“ピクシー”が、今度は指揮官として母国を旧ユーゴスラヴィア体制崩壊後初となるEURO本大会に導いた。引き分け以上で突破が決まるEURO2024予選グループG最終節で、セルビア代表はブルガリア代表と対戦。試合はDFミロス・ベリコヴィッチのゴールで先制すると、1-2と逆転を許して迎えた82分にDFスルシャン・バビッチが値千金の同点弾を挙げる。このまま2-2で終了し、グループ2位通過が決定。旧ユーゴスラヴィア時代に4度、セルビア・モンテネグロ時代にも1度出場しているものの、セルビア代表としては史上初となる本大会出場権獲得となった。
一時はブルガリア代表に逆転を許し、奇しくもグループG残り1枠の出場権を争っていたモンテネグロ代表がリードするなど、まさに薄氷だった。それでも、自力で予選突破を決めたストイコヴィッチ監督は「このような試合はプレッシャーがかかる。簡単にはいかないだろうし、見ていて面白い試合になるだろうと思っていた」と告白。続けて「選手たちが決して諦めることなく、自分たちを信じるというメンタリティを発揮してくれた。セルビアのフットボールにとって大きな日だ。この国がついにEUROに…。最後まで信じて戦った選手たちを祝福する。我々は幸福に包まれており、満足しているよ」と“NEVER GIVE UP”の精神で戦い切った選手を称賛している。
ストイコヴィッチ監督自身は選手としてEURO本大会2度の出場経歴を持っているが、幻となった1992年大会がある。当時、国内で勃発していた民族紛争に対する国際連盟の制裁を受けたユーゴスラヴィア代表は、優勝候補筆頭と目されながらも、大会開幕直前に出場資格が剥奪されたのだ。あれから31年、指揮官としてだが、本来の出場回数『3』を取り戻した“ピクシー”は、本大会でどのような手腕を発揮するのだろうか。
By サッカーキング編集部
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