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ハムシクが現役引退を発表…ナポリの“象徴”として歴代最多520試合出場、今季はトルコでプレー

2023.06.02

ナポリを中心に活躍したハムシク [写真]=Getty Images

 トラブゾンスポルに所属している元スロヴァキア代表MFマレク・ハムシクが、6月1日に現役引退を表明した。

 ハムシクは1987年7月27日生まれの現在35歳。母国スロヴァキアでキャリアをスタートさせると、2004年夏にはブレシアのU-19チームに加入し、イタリア上陸を果たした。2005-06シーズンからトップチームで徐々に定位置を掴むと、翌2006-07シーズンにはセリエBで40試合出場10ゴールを記録。同シーズンを終えると完全移籍でナポリに加入した。

 “暗黒期”を脱してセリエA昇格を果たしたばかりだった当時のナポリでは、初年度から中盤の核として活躍。国内の強豪へと成長を遂げることとなるナポリにおいて欠かせない中心選手に君臨し、2度のコッパ・イタリア優勝や1度のスーペルコッパ・イタリアーナ(イタリアスーパーカップ)優勝に貢献した。ナポリには2019年2月まで在籍。およそ11年半の在籍で公式戦通算520試合に出場したが、これはクラブ歴代最多の記録となっている。通算121ゴールはベルギー代表FWドリース・メルテンス(現:ガラタサライ)と元イタリア代表FWロレンツォ・インシーニェ(現:トロント)に次ぐクラブ3位の記録で、通算103アシストもクラブ最多の記録となっている。

 ナポリ退団後は中国の大連一方(現:大連人職業)やスウェーデンのヨーテボリでプレーし、2021年夏からはトルコのトラブゾンスポルに在籍。2022-23シーズンのスュペル・リグでは第36節終了時点で22試合に出場して2ゴールを挙げている。公式戦通算で見ると32試合の出場で3ゴール1アシストという成績を残していた。

 また、スロヴァキア代表としても2007年2月のデビュー以降は中心選手として活躍。FIFAワールドカップ南アフリカ2010では、母国をチェコスロヴァキアからの国家分裂後初となるワールドカップへ導いた。本大会でもキャプテンマークを巻いて全4試合に出場し、ベスト16入りに貢献。EUROにも2大会連続で出場した。スロヴァキア代表選手としては2022年11月までプレー。どちらも歴代最多となる136試合出場26ゴールを記録した。

 ハムシクは6月1日付で自身の公式Instagram(@marek_hamsik_17_official)を更新。今季限りでの現役引退を表明するとともに、これまでのキャリアを振り返って感謝の言葉を綴った。

「僕は夢に向かって生きてきた。4歳の頃にジュピのクラブでサッカー選手としてのキャリア始めた僕は、今シーズンを最後にサッカー人生を終えることを決めた」

「プロとしてのキャリアは、素晴らしい19年間だった。スロヴァン・ブラチスラヴァ、ブレシアナポリ、大連一方、ヨーテボリ、そしてトラブゾンスポル。クラブでは合計700試合以上ものピッチに立ち、スロヴァキア代表でも140試合近く出場した。そして、その中では数々のゴールも挙げることができた」

「サッカーは僕の愛であり、情熱であり、常にすべてを捧げる仕事だった。僕がこれまでに所属し、常にベストを尽くしてきたすべてのクラブに感謝したい。そして、クラブの一員でもあり、常に僕の隣で支えてくれた家族や親しい友人たちにも、特別な感謝を捧げるよ」

「加えて、常に僕に声援を届け、愛してくれたファンの皆さんにも大きな感謝を伝えたい。僕はいつだってあなた方への感謝を忘れたことはなく、大きな尊敬に値すると思っているよ。今まで支えてくれた全ての人々へ、本当にありがとう!」


By サッカーキング編集部

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