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クロアチア代表FWが語る延長・PKで勝ち切る力の源「独立を直接経験していないが…」

2022.12.13

ブラジル戦での同点ゴール。ペトコヴィッチを中心に喜びの輪が作られた [写真]=Getty Images

 FIFAワールドカップカタール2022もいよいよ準決勝。13日にはアルゼンチンとクロアチアが対戦する。

 クロアチアは準優勝となった前回大会に続くファイナル進出を目論む。ルカ・モドリッチデヤン・ロヴレンイヴァン・ペリシッチマルセロ・ブロゾヴィッチといった前回大会から引き続き主力として活躍している選手、ドミニク・リヴァコヴィッチマテオ・コヴァチッチアンドレイ・クラマリッチといった前回はベンチスタートが主だったながらも決勝の舞台までの道のりを経験している選手、ヨシュコ・グヴァルディオールボルナ・ソサといった今回が初のW杯ながら力を発揮しているこれからの選手と、バランス良いメンバー構成でここまでやってきた。

 またチームスタッフにはコーチとしてヴェドラン・チョルルカ、マリオ・マンジュキッチと前回は選手として出場していたメンバーを配置し、前回同様に監督はズラトコ・ダリッチ、コーチにイヴィツァ・オリッチがいるという陣容だ。

 準々決勝のブラジル戦の延長後半に値千金の同点弾を決めたブルーノ・ペトコヴィッチは、「僕たちの成功の秘訣は一体感だと思う。家族のようにプレーしているんだ。みんながお互いのためにプレーしている」と、チームの結束力を誇る。

 前回大会は2度のPK戦を含む、3度の延長戦を勝ち抜いての決勝進出。今大会も日本、ブラジルと2連続PK戦を制してのトーナメント勝ち上がりと、技術レベルだけでなく、メンタル面の強さも存分に発揮しているが、ペトコヴィッチは「理由の一つ」として「僕たちが小さな国であること」を挙げた。

 1991年にユーゴスラビアから独立したクロアチアは人口約400万人。しかしながらW杯初参加となった1998年のフランス大会でいきなり3位に入ると、2010年大会以外は強豪ひしめくヨーロッパ予選を勝ち抜けて本戦に出場している。「僕たちは若いのでどのように国が作られたか、どのように独立したかを直接体験していない。でも両親は、『戦い、一生懸命働かなければ人生において何も得られない』ということを知っている。だから重要なときにそういう姿勢が報われるのだと思う」と、勝ち上がるためのメンタリティは受け継がれて形成されていると話している。

By 小松春生

Web『サッカーキング』編集長

1984年東京都生まれ。2012年よりWeb『サッカーキング』で編集者として勤務。2019年7月よりWeb『サッカーキング』編集長に就任。イギリスと⚽️サッカーと🎤音楽と🤼‍♂️プロレスが好き

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