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デ・ブライネの後継者候補も…ベルギーのネクストブレイク候補5人を紹介

2021.12.14

ベルギーのネクストブレイク候補5選手 [写真]=Getty Images

 FIFAワールドカップカタール2022はおよそ1年後に開催される。ヨーロッパ予選はプレーオフを残すのみとなっており、FIFAランキング1位のベルギー代表はすでに出場権を獲得している。

 今夏開催されたEURO2020では優勝候補の一角に挙げられながら、準々決勝でイタリアに敗れたベルギー。次のワールドカップでは、悲願の主要国際大会での初タイトルが期待される。

 ワールドカップが開幕する来年11月には、チームの要であるケヴィン・デ・ブライネは31歳、エースストライカーのロメル・ルカクは29歳となっている。まだまだ老け込む年齢ではないとはいえ、次世代のスターの台頭も不可欠だ。

 スポーツメディア『Sportskeeda』はベルギーのネクストブレイク候補5人を紹介している。

※カッコ内は(所属クラブ/ポジション/年齢)

■マールテン・ファンデフート(ヘンク/GK/19歳)

[写真]=Getty Images


 19歳にしてベルギーの名門ヘンクで正ゴールキーパーを務めるファンデフートは、シント・トロイデン生まれで、ヘンクのユースでキャリアをスタート。2018-19シーズンからトップチームに昇格し、2019年12月10日のチャピオンズリーグ(CL)グループステージ最終節のナポリ戦に先発出場。0-4の大敗に終わったが、CLの最年少GK出場記録を樹立した(17歳287日)。

 しなやかな動きでゴールセーブする姿が画になるファンデフート。昨季の終盤にヘンクの正GKの座を射止め、今季はここまでリーグとヨーロッパリーグ(EL)の全試合でフル出場を果たしている。2017年から世代別代表で活躍し、現在はU-21代表のゴールを守っているが、フル出場デビューもそれほど先ではないだろうと期待されている。

アステル・ヴランクス(ヴォルフスブルク/MF/19歳)

[写真]=Getty Images


 ベルギー1部リーグのメヘレンのユース出身で、16歳で同クラブとプロ契約を交わしたヴランクス。2019年にトップチームでデビューを飾って以降、欧州の強豪クラブから注目を集める存在となった。マンチェスター・Cやリヴァプールも獲得を狙っていると伝えられていたが、2020年12月に、翌シーズンからヴォルフスブルクでプレーをすることが発表された。ドイツに移籍した直後はなかなか出場機会が訪れなかったが、10月のインターナショナルブレイク明けからピッチに立ち続けている。

 現在はベルギーU-21代表でプレーをするヴランクス。先月、ベルギーメディアのインタビューで、1年後のワールドカップに自身が参加する可能性について問われると、「全ては今シーズンの自分次第。自分を信じているし選ばれたい」と意志を明確にしている。なお、アクセル・ヴィツェルと比較されることが多いヴランクスだが、本人が好んで見ているのはポール・ポグバやムサ・デンベレのプレーだという。

ジェレミー・ドク(レンヌ/FW/19歳)

[写真]=Getty Images


 2年前にはU-17欧州選手権でプレーをしていたウインガーが、EURO2020に参加。若きスピードスターのシンデレラストーリーは、この夏の大きな話題となった。2020年9月5日のUEFAネーションズリーグ・デンマーク戦で代表デビューを果たしたドクは、その3日後のアイスランド戦で初得点もマーク。その翌月にアンデルレヒトから2600万ユーロ(約33億円)でレンヌに移籍し、すぐにレギュラーの座を獲得した。

 EURO2020ではメンバーに選ばれただけでなく2試合でピッチに立ったドクは、フル出場を果たした準々決勝イタリア戦で2点を先制された後にPKを獲得。ルカクがこれを成功させたが、試合は1-2で敗れた。今シーズンは開幕直後からケガが続いており、代表でもEURO以降は一度もプレーをしていない。しかしコンディションの問題さえなければ、次のワールドカップで注目選手の一人となるのは間違いないだろう。

■チャールズ・デ・ケテラエル(クラブ・ブルージュ/MF/20歳)

[写真]=Getty Images


 “ケヴィン・デ・ブライネの後継者”として期待される20歳のMF。今季のCLでクラブ・ブルージュがマンチェスター・Cと対戦する前には、両者の比較がメディアを賑わせた。デ・ケラエテルは幼い頃テニスでも才能を発揮していたが、フットボールを選択し7歳でクラブ・ブルージュの下部組織に加入。2019-20シーズンからレギュラーとしてプレーした。2020年11月の親善試合スイス戦で代表デビューを飾り、今年10月に行われたイタリアとのネーションズリーグ3位決定戦では初得点をマーク。記念すべき代表初ゴールをアシストしてくれたのは、お手本とするデ・ブライネだった。

 11月のワールドカップ予選2試合にも出場したデ・ケラエテルは、攻撃的な全ポジションに加え、左サイドバックまで対応が可能。『Sportskeeda』はロベルト・マルティネス監督が今後の大会で同選手を「見落とすのはほぼ不可能」だと予想している。

アルベール・サンビ・ロコンガ(アーセナル/MF/22歳)

[写真]=Getty Images


 “新ヤヤ・トゥレ”。元ベルギー代表DFヴァンサン・コンパニ氏は、3年前にサンビ・ロコンガのプレーを目にした時にそんな印象を抱いたという。当時マンチェスター・Cの選手だったコンパニ氏は、真っ先に同クラブでアシスタントコーチを務めていたミケル・アルテタ氏に母国の新星の存在を知らせた。その後、コンパニ氏はアンデルレヒトの監督としてサンビ・ロコンガを指導することに。2年前からアーセナルの監督を務めるアルテタ氏は今夏、コンパニ監督の下でキャプテンを務めるまでに成長したセントラルMFを獲得した。

 EURO2020では予備メンバーには選ばれながら、惜しくも本戦には参加できなかったサンビ・ロコンガ。しかし9月2日のワールドカップ予選エストニア戦で代表デビューを果たしている。プレミアリーグの激しい舞台で戦い続けることができれば、来年の今頃はカタールのピッチに立っている可能性は十分にあるだろう。

(記事/Footmedia)

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