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サッカー界を彩ってきた男たちとのお別れ…2020年に現役を引退した海外選手20名

2020.12.29

カシージャス(左上)、コンパニ(右上)、マスチェラーノ(左下)、デ・ロッシ(右下)[写真]=Getty Images

 2020年も残りあとわずかとなった。今年も数多くのヤングタレントがデビューを飾った一方で、長年にわたってサッカー界を彩ってきた選手たちの引退も相次いだ。ここでは現役生活に幕を下ろした海外選手の中から20名を厳選して紹介する。

※カッコ内は(代表歴/現役最終所属クラブ)
[写真]=Getty Images

イケル・カシージャス(元スペイン代表GK/ポルト)

言わずと知れたスペインサッカー界のレジェンド。心臓発作を起こした影響から無念の引退となったが、先日、ゼネラル・ディレクターのアシスタントとして、古巣の財団「レアル・マドリード・ファンデーション」に加わることが発表された。第二の人生でも抜群のリーダーシップを発揮してもらいたい。

ヴァンサン・コンパニ(元ベルギー代表DF/アンデルレヒト)

昨年夏のマンチェスター・C退団後、選手兼監督として古巣アンデルレヒトに復帰したが、今年8月に選手としてのキャリアを閉じて監督に専念することを発表した。経営学修士(MBA)を取得するほど頭脳明晰な彼のこと、指導者としても大きな成功を収めてくれるはずだ。

ハビエル・マスチェラーノ(元アルゼンチン代表MF/エストゥディアンテス)

アルゼンチンの“小さな巨人”として知られるマスチェラーノも、今年11月に引退を表明。古巣バルセロナが「これからもずっと私たちの一員」とのメッセージを送れば、アルゼンチンサッカー協会も「いつまでも君は英雄だ」という惜別動画を公開した。

ダニエレ・デ・ロッシ(元イタリア代表MF/ボカ・ジュニオルス)

生粋のロマニスタはローマで通算616試合に出場し、2006年にはワールドカップ優勝を経験。現役最後のクラブとなったボカ・ジュニオルスでは十分な活躍はできなかったものの、偉大なるカピターノ(主将)の引退を世界中のサッカーファンが悲しんだ。

ビジャ(左上)、アドゥリス(右上)、ソリアーノ(左下)、パッツィーニ(右下)[写真]=Getty Images

ダビド・ビジャ(元スペイン代表FW/ヴィッセル神戸)

今年1月、ヴィッセル神戸で天皇杯を置き土産に現役を引退。Jリーグでは1シーズン限りのプレーとなったが、類まれな得点感覚と多彩なシュートテクニックで多くの観客を魅了した。日本でサッカースクールを開校しており、“ネクスト・ビジャ”の誕生が期待される。

アリツ・アドゥリス(元スペイン代表FW/アスレティック・ビルバオ)

30代以降に花開いた遅咲きのストライカーで、2016年にはスペイン代表の最年長得点記録(35歳275日)を記録。世代やクラブを超えて愛される存在だったが、ケガには打ち勝てず、潔く現役を退いた。「引退も、一つのエピソードなんだ」という言葉が胸を打つ。

ブルーノ・ソリアーノ(元スペイン代表MF/ビジャレアル)

ビジャレアル一筋の“ワン・クラブ・マン”も長年、ケガに苦しんだ。膝蓋腱を痛めて3年あまりピッチに立つことができず、6月末にようやく復帰。当時のインタビューでは涙を流したものの、現役最終戦後にはピッチ上で笑顔を見せた。これからは「ファンの一人」としてビジャレアルを支えていく。

ジャンパオロ・パッツィーニ(元イタリア代表FW/ヴェローナ)

「すべてが想像以上に美しかった」。今年11月の引退発表に際し、自身のインスタグラムでそんなコメントを残したパッツィーニ。得点を奪ったあとに見せる“Vサイン”を真似した少年少女も多かったはずだ。

ベインズ(左上)、サバレタ(右上)、ガゴ(左下)、ルシオ(右下)[写真]=Getty Images

レイトン・ベインズ(元イングランド代表DF/エヴァートン)

エヴァートンで420試合に出場し、サイドバックとしてはプレミア歴代最多の53アシストを記録。華やかなキャリアを送ったわけではないが、イングランド屈指のレフトバックとして確かな名声を築いた。現在は古巣の育成コーチに就任し、その指導力はなかなか評判のようだ。

パブロ・サバレタ(元アルゼンチン代表DF/ウェストハム)

マスチェラーノやガゴとともに2008年の北京五輪で優勝。マンチェスター・Cでも、2度のプレミアリーグ優勝を経験するなど、数々のタイトルに恵まれた。リーダーシップがあって英語も堪能。すでに試合の解説を務めるなど、今後も幅広い分野での活躍が期待される。

■フェルナンド・ガゴ(元アルゼンチン代表MF/ベレス・サルスフィエルド)

美しい容姿と気品を感じさせるプレーの数々でファンを魅了。度重なる負傷に苦しんだものの、その都度、不屈の闘志で復活を遂げ、ファンに勇気と希望を与え続けた。セカンドキャリアでの成功を願わずにはいられない。

■ルシオ(元ブラジル代表DF/ブラジリエンセ)

攻撃的な守備を持ち味とし、2010年にはインテルの3冠達成に大きく貢献。その後も10年近く現役を続けていたが、今年1月に41歳での引退を発表した。2002年の日韓W杯優勝メンバーのなかでは、最も長く現役を続けた選手だった。

ゴメス(左上)、ピサーロ(右上)、シュールレ(左下)、ヘーヴェデス(右下)[写真]=Getty Images

マリオ・ゴメス(元ドイツ代表FW/シュトゥットガルト)

ドイツ国内はもとより、トルコでもリーグ得点王に輝いた大型ストライカー。Jリーグ入りの噂もあったなか、今年6月に現役引退を発表。古巣シュトゥットガルトの1部昇格が“ラストミッション”だったと本人は明かした。

クラウディオ・ピサーロ(元ペルー代表FW/ブレーメン)

ブンデスリーガ史上最強の“助っ人”は今夏、41歳で選手キャリアに幕を閉じた。通算490試合出場は外国人選手として歴代最多で、40歳227日という最年長得点記録も保持する。古巣バイエルンのアンバサダーとしても、息の長い活躍が期待できそうだ。

アンドレ・シュールレ(元ドイツ代表FW/スパルタク・モスクワ)

2014年にはブラジルW杯で優勝を経験するも、今年7月に29歳の若さで引退を表明した。早すぎる決断に驚きの声が上がったが、本人は「とても開放的な気分」と悔いがないことを明らかにしている。

ベネディクト・ヘーヴェデス(元ドイツ代表DF/ロコモティフ・モスクワ)

32歳での引退発表。彼も“まだやれた”選手だっただろう。シュールレと同じW杯優勝メンバーだが、子供が生まれたこともサッカー選手としての在り方を再考するキッカケとなったようだ。

バロシュ(左上)、マルティネス(右上)、エル・ハダリ(左下)、ペラン(右下)[写真]=Getty Images

■ミラン・バロシュ(元チェコ代表FW/バニーク・オストラヴァ)

あの“イスタンブールの奇跡”を知るストライカーで、EURO2004では得点王のタイトルを獲得。2000年代に欧州を沸かせた万能型FWも、今年7月に38歳で選手キャリアにピリオドを打った。

ジャクソン・マルティネス(元コロンビア代表FW/ポルティモネンセ)

世界的なストライカーとして活躍が期待されたが、2015年のアトレティコ・マドリード移籍がキャリアのピークで、その後はケガにも苦しんだ。現在はヒップホッパーとして活躍しており、22日には新曲『Decisiones』をリリースしている。

エッサム・エル・ハダリ(元エジプト代表GK/ヌグーム)

2018年のロシア大会で、45歳161日のW杯史上最年長出場記録を樹立。その名を歴史に刻んだ。指導者に転身するため、今年11月に現役引退を表明し、新たな人生を歩み始めている。

■ロイク・ペラン(元フランス代表DF/サンテティエンヌ)

2003年のトップチーム昇格後、サンテティエンヌ一筋のキャリアを過ごしてきた。ラストマッチでは一発退場を宣告されたが、キャプテンとしての模範的な振る舞いの数々を多くのファンは覚えていることだろう。

(記事/Footmedia)

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