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シャフタールFWタイソンが声明を発表…人種差別へ対抗し退場処分を受ける

2019.11.12

シャフタールでプレーするタイソン [写真]=Getty images

 人種差別被害を受けたシャフタールの元ブラジル代表FWタイソンに欧州各地の同胞選手などからメッセージが寄せられているようだ。イギリスメディア『BBC』が11日に伝えている。

 シャフタールはウクライナ・プレミアリーグ第14節で宿敵ディナモ・キエフと対戦。左サイドMFとして先発出場したタイソンは82分、相手選手と接触してファウルを犯した際、ディナモ・キエフ側のサポーターから人種差別的なチャントを浴びせられた。それに対してタイソンは、相手サポーターが陣取るスタンドへボールを蹴り込み、中指を立てるジェスチャーを見せた。その後主審は一連の行為へのペナルティーとしてタイソンへレッドカードを提示、同選手は涙を流しながらピッチを後にしていた。

 タイソンは試合後、「僕の涙は憤りや拒絶感、無力感によるものだった。あの瞬間僕は何もできなかったよ。だけど僕はこういったものと戦うために早く強くなるべきだと教えられている。権利と平等のために戦います」との声明を発表している。

 パリ・サンジェルマンのFWネイマールやマンチェスター・CのMFフェルナンジーニョ、ユヴェントスFWドウグラス・コスタら同胞のブラジル人選手たちもタイソンを支持。一昨シーズンまでシャフタールでプレーしていたエヴァートンMFベルナルジは「(ウクライナは)残念ながらこういった面で非常に遅れた国なんだ。兄弟(タイソン)には戦うことをやめないで欲しい」と綴っている。

 ディナモ・キエフ側も人種差別への反対を表明し、調査に全面協力する方針を発表している。最近サッカー界で相次ぐ人種差別のいち早い根絶が求められている。

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