FIFAが国籍ルールの改訂を検討か [写真]=FIFA via Getty Images
FIFA(国際サッカー連盟)が、各国代表チームの選手選出ルールを改定することを検討しているようだ。アメリカメディア『NBC sports』が20日に報じている。
現在の制度では、選手がある国のA代表で公式戦に出場すると、以後は他国の代表選手としてプレーすることが不可能となる。いわば、代表選手としての登録は1カ国に限定されるということになる。
2013年にブラジル代表の一員として親善試合に出場した後、スペイン代表でのプレーを選択したFWジエゴ・コスタ(現アトレティコ・マドリード)のように、親善試合の出場のみであれば、他国のA代表でプレーすることは許されている。また、年代別代表と異なる国もA代表でプレーする選択も可能だ。U-20フランス代表に選出された後、A代表ではセネガルでプレーしているDFカリドゥ・クリバリ(現ナポリ)らが該当する。
今回の報道によると、CONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)のビクター・モンタグリアーニ会長が、国籍に関するルール変更を提案しているという。FIFAの委員会メンバーでもある同氏は「世界は変化しており、移民もまた変化している。何年にもわたって様々な問題が起きている」と主張。「競技への整合性を損なわない形での解決策があるかどうか、考えてみる良い機会だ」と話している。
現在はA代表選手としての登録は1カ国に限定されている。今回の提案では、ある国のA代表チームに選出された後、再び招集される見込みがないと考えられる場合に、他国でのプレーを認める形に緩和する可能性が浮上しているようだ。詰めるべき詳細は多いかと思われるが、大きな改革となり得る提案と言えるだろう。
仮に国籍ルールの変更がなされた場合は、各国チーム、選手に大きな影響が及ぶこととなる。果たして、どのような決定がなされるだろうか。
By サッカーキング編集部
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