2017.06.20

“Make Football Great Again”…英『ガーディアン』がルール改正に提言

審判
英紙がルール改正に提言 [写真]=Getty Images
サッカー総合情報サイト

 先日発表された国際サッカー評議会(IFAB)のルール改正案は試合を30分ハーフにするなど大胆なアイデアを提示し、各方面で議論を呼んでいる。

 そんな中、イギリス紙『ガーディアン』がアメリカ統領のキャッチフレーズを使って「Make Football Great Again」と題し、独自の提言を行った。

1.ペナルティーキック
タックルは技術的であり、本質であり、時にはサッカーの最も魅力的な部分でもある。よって選手はPKを与えてしまう怖さからプレーへの関与をやめてしまうべきではない。昨シーズンのプレミアリーグでのPK成功率は実に74.5パーセントだったのに対し、直接ゴールを狙ったFKではわずか5.9パーセントだ。つまり、ボックスの中であったとしても得点にはほど遠いプレーでのファウルにPKが与えられ、得点につながってしまうのはまったく合理的ではない。一方限りなくゴールになりそうなプレーに対してファウルを犯しても、わずかでもボックスを離れていれば、6パーセント近くの確率でしか得点にはならない。ボックス内か外かではなく、PKはゴールになりそうなプレーにのみ与えられるべきで、それ以外はFKで十分だ。

2.シンビン
正義が下されるのは痛快であり、それはサッカーにおいても同様だ。しかしあまりにも多くの選手がたいしたこともなく退場させられている。イエローカードギリギリのタックル2回で退場になる必要はないし、イエローカードを貰った選手が試合終了までタックルを躊躇する必要もない。また警告を受けた選手が審判のミスで退場になることもない。選手の退場は試合の様相を大きく変えてしまうのにも関わらず、主審は各々の忍耐力によってレッドカードという手段に積極的だったり消極的だったりする。よって退場は重大なルール違反や暴力行為、危険なタックルのみに限られるべきだ。それ以外については10分間のシンビン(一時退場)が望ましい。

3.オフサイド
細部まで洗練されたオフサイドトラップは芸術である。だがその芸術も今は失われた。もはやディフェンダーは、ゴールとディフェンスラインの間の相手選手がオフサイドだと確信が持てず、ラインを上げることはできない。オフサイドは“プレーまたは相手選手への干渉、あるいはそこにいることで利益を受けること”というフレーズで規定されているが、全選手が90分間常に“利益を求めて”戦うこのスポーツで利益を狙わない選手がいるだろうか。アタッカーは慈善でオフサイドポジションには立たないし、ディフェンダーもオフサイドポジションにいるからといって無視はできない。ディフェンスラインをくぐり抜ける攻撃の美学は称賛されるべきだが、我々は守備者にも同様の称賛を送るべきである。オフサイドポジションにいたらその選手はオフサイド。以上だ。

4.出場停止
退場になった選手は次戦以降出場停止処分を受ける。しかしその出場停止は時として本来利益を受けるべきチームを苦しめることがある。例えば、テルフィーが降格争い中のマージーサイドレッドと戦い、テルフィーの主力選手が暴力行為を行ったが、試合は最後までプレーし、試合後に出場停止処分を受けたとする。テルフィーのその後の対戦相手が、マージーサイドレッドの降格争いのライバルであるアーゼガム、マクレスター・Cであった場合、両チームが主力選手を欠いたテルフィーに勝つ確率が上がり、暴力行為を受けたマージーサイドレッドは踏んだり蹴ったりである。こういったことを防ぐ為にも、出場停止は違反を犯したチームと対戦する時に限れば良い。もしその選手が移籍したり、昇格降格で対戦しない場合はシンプルに1試合目を出場停止にするべきだ。

5.ゴールセレブレーション
サッカーとは喜びであり、得点以上にそれを表すものはない。無限の知恵を持つFIFA(国際サッカー連盟)がその表現を規制したのは驚きではない。一般的に、恐ろしく長いセレブレーション以外に、攻撃的なジェスチャーをすること、フェンスに登ること、シャツを脱ぐこと、シャツやマスクで顔を隠すことを禁止している。これらはもちろんナンセンスだ。これらの規制は観客を興奮させないためにあり、選手を成熟した大人としての行動の責任を取れないものと規定している。そんなことより、選手に可能な限り好き勝手やる自由を与えるべきだ。なぜなら我々はそのためにスタジアムへ行くのだから。審判団がそのよくわからない要素がそんなに攻撃的であると考えているのなら、違反した選手を袋叩きにでもすればいい。

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