2017.06.18

ギニアと言えば、サンコンさん!? ユアスタに現れた両国の架け橋

サンコン
U-16インターナショナルドリームカップの日本vsギニア戦を観戦したサンコンさん [写真]=川端暁彦
2013年までサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で編集、記者を担当。現在はフリーランスとして活動中。

「1コン2コン、サンコン!」

 鉄板ギャグはユアスタでも健在だった。U-16日本代表と同ギニア代表が対戦した6月18日のインターナショナルドリームカップ第3戦、意外な人物が激励に訪れた。

 最初から気付いていた人は少数だった。ギニアのゴール裏で熱烈な応援を繰り広げる人がいること自体には気付いていた。「日本で働いているギニアの方が来たのかな?」。そんな印象だった。ゴール裏にいたテレビマンが「サポーターの絵を抜こう」ということでカメラを向けたのも自然な流れである。しかし続いて出て来た言葉で、その場にいた報道陣は度肝を抜かれることになる。

「あれ? サンコンさんだ」

 かつて人気テレビ番組『笑っていいとも』への出演を機に大ブレイクを遂げたギニアの元外交官でもある博覧強記の面白タレントが、何とギニアの応援に駆け付けていたのだ。プライベートでやって来たようで、関係者席には入れずにスタンド応援である。「大使が来ないって言うから、代わりに来たんだよ」という言葉はギャグなのかリアルなのか分からなかったが、そこはサンコンさん。ハーフタイムは圧倒的な顔パス力を発揮し、無事に後半は関係者としての観戦が可能になっていた。

 そのハーフタイムでは「日本にも勝ってほしいんだよね」という複雑な心中を明かしていたように、試合が5-0で日本の勝利に終わって日本の優勝も決まると、怒りをあらわにするのではなく、日本チームを持ち前の明るい笑顔で祝福。日本チームのロッカールームまで激励に訪れていた(これには選手以上に直撃世代のスタッフが喜んでいたという話も)。

 ギニアは残念ながら大会を2連勝しながら、第3戦で大敗。最終的には3位という戦績で終わってしまった。最後は疲労感も漂わせる内容だったが、ほとんどの選手が国外に出るのも飛行機に乗るのも初めての経験だったというから、それも無理はなかった。それでもパリを経由して遙々東アジアの端っこまでやって来て、アフリカ大陸ではまず対戦しないタイプの3カ国と肌を合わせた経験は、彼らの今後の人生にとっても貴重な財産となるに違いない。

 モハメド・マレア・カマラ監督は第3戦を前に「私たちは小さいときから『日本って国は凄いんだぞ。日本人は凄いぞ』と教わって育ってきているので、今回ここに来られたことを本当に幸せだと思っている」と語っていた。サンコンさんの浮かべた満面の笑顔やカマラ監督の言葉から両国の歴史的な深い絆を思い出しつつ、彼らとワールドカップやオリンピックなどの大舞台で再び戦える日が来ることを楽しみに待ちたくなった。

文・写真=川端暁彦

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