2016.11.30

「おとぎ話が悲劇の結末」…シャペコの街に訪れるはずだった最高のシーズン

悲劇から一夜明けた事故現場 [写真]=VizzorImage
サッカー総合情報サイト

 大手メディア『BBC』のブラジル支局記者フェルナンド・ドゥアルテ氏は『BBC』電子版にて「彼らの物語は素晴らしいおとぎ話だったが、悲劇的な結末を迎えた」とブラジル1部リーグ所属シャペコエンセの選手や関係者などが乗ったチャーター機の事故を受けてコメントした。

 シャペコエンセの選手、関係者、同行記者などを乗せたチャーター機はボリビアからコロンビアのメデジンへ向かっていたが、目的地が目前となったメデジン郊外の山間部にて墜落。81人の乗員・乗客のうち75人が犠牲になったとみられている。

 シャペコエンセは1973年に創設されたクラブで、本拠地はブラジル南部サンタカタリーナ州の内陸部に位置する人口約20万人の都市シャペコに構える。2009年にカンピオナート・ブラジレイロ・セリエD(ブラジル全国選手権4部)で3位に入り、3部に昇格すると2012年に3部3位、翌2013年には2部2位となり、一気に1部へ昇格する。2014年は15位で終えると、翌年はリーグ戦こそ14位だったが、コパ・スダメリカーナでベスト8に進出。

 2016年シーズンは名だたる名門を抑えてリーグ戦では1節を残して9位につけ、2年連続出場となったコパ・スダメリカーナではアルゼンチンのインデペンディエンテやサンロレンソを撃破して決勝に進出。予算が限られ、スター選手のいないクラブながら躍進し、史上最高と言えるシーズンになるはずだった。

 シャペコエンセのイヴァン・トッツォ副会長はブラジルメディア『SporTV』に対し、「我々の街では涙を流している人たちがたくさんいます。これは想像し得なかったことでした。シャペコエンセとはこの場所における喜びの最大の理由だったからです」とコメント。決して大きくはない街に活気をもたらしていたことをうかがわせている。

 ブラジルのミシェル・テメル大統領は3日間、国として喪に服することを表明し、犠牲者の家族への全面的な支援をすることを約束。コパ・スダメリカーナの決勝で戦う予定だったアトレティコ・ナシオナルはタイトルを譲る意向であることを南米サッカー連盟に示した。また、ブラジルのクラブからはシャペコエンセへの選手の無償レンタルや今後3年間は2部降格が回避される措置を取る意向があると声明が出されている。

 ブラジルメディア『グローボ』は搭乗していた選手や関係者のリストを報じ、選手22名、スタッフ8名、同行記者21名の名前を明かしている。リストにはかつてJリーグでプレー経験がある選手がおり、ケンペス(元セレッソ大阪、ジェフユナイテッド千葉)、クレーベル・サンタナ(元柏レイソル)、ウィリアン・チエゴ(元京都サンガF.C.)、アルトゥール・マイア(元川崎フロンターレ)が含まれている。また、シャペコエンセ指揮官はヴィッセル神戸を率いていた経験を持つカイオ・ジュニオール氏で、同乗していたとみられる。生存者の6名には全員含まれていない。

 生存者の6名はシャペコエンセのDFアラン・ラスケル、GKジャクソン・フォルマン、DFネト、ジャーナリスト1名、乗務員2名とみられている。『SporTV』はフォルマンが片方の足を切断したと報じ、イギリス紙『デイリーメール』はラスケルが脊椎を骨折、ネトは頭がい骨と胸部を負傷していると伝えている。

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