7日に会見を行ったファン・カルロス・オソーリオ監督 [写真]=LatinContent/Getty Images
元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パトや同MFガンソらを擁するサンパウロは6日、ファン・カルロス・オソーリオ監督の辞任を発表した。
辞任理由は同監督がメキシコ代表からの就任要請を受諾したためで、サンパウロは後任探しを迫られることとなった。突然の監督人事は、来年のコパ・リベルタドーレス出場権を目指しているチームにどのような影響を及ぼすのか。
オソーリオ氏には、兼ねてからメキシコサッカー連盟が同国代表監督の就任を打診していた。だが同氏はサンパウロとの契約期間中であることと、自身の愛息がサンパウロでの生活を気に入っていることなどを理由に回答を保留にしていた。
そんな同氏に対し、連盟は12月まで待つことも、結論を先延ばしにすることも望まず、早急な回答を求めてきた。連盟サイドの圧力が今回の結果につながったとみられており、その背景には来たるワールドカップ北中米予選の初戦までに監督人事を済ませておきたかった連盟の意向が見え隠れしている。事実、メキシコ代表のスポーツディレクターであるサンティアーゴ・バニョス氏も上記を認める発言をブラジル国内のメディアに明かした。
指揮官不在となり、コーチのミルトン・クルス氏が監督代行を務めることになったサンパウロは、今年インテルナシオナウを率いてカンピオナート・ガウーショ(リオ・グランジ・ド・スウ州選手権)を制したウルグアイ人のディエゴ・アギーレ氏に監督就任のオファーを出したと報じられていて、アギーレ氏もオファーの事実を認めている。
(記事/Cartao Amarelo)