田中は昨夏に5年契約でスポルティングに加入した [写真]=Getty Images
移籍が取り沙汰されていたスポルティング・リスボンのFW田中順也が、チームに残留する見込みとなった。30日に現地紙『JOGO』が伝えた。
昨シーズンの公式戦28試合で7得点という記録を残した田中だが、クラブは今オフにコロンビア代表FWテオフィロ・グティエレスを獲得。同ポジションにアルジェリア代表FWイスラム・スリマニ、フレディ・モンテーロらライバルがひしめく状況となり、ジョルジェ・ジェズス新監督が田中の構想外を明らかにしたこともあって、ポルトガル国内やドイツ・ブンデスリーガ、中東のクラブなどから複数のオファーが届いていた。
昨シーズンは限られた出場機会で決定力の高さを見せたが、新監督の下ではプレシーズンから出番に恵まれず、他クラブからの引き合いも強かったことで何度も移籍報道が出た。だが、最終的に条件面で折り合わず、スポルティング残留が決まったという。
スポルティングは今シーズンのチャンピオンズリーグ予備予選でCSKAモスクワに敗れ、CL出場で見込んでいた収入を失ったことで、選手の売却に動く可能性がささやかれている。また、ヨーロッパ各国は8月末(イングランドは9月1日)で移籍ウインドウが閉まるが、最後まで何が起こるかは分からない。土壇場で田中の国外移籍が実現する可能性は残されている。