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スマトラ島沖地震から奇跡の生還を果たした17歳がスポルティングに入団

2015.07.04

入団会見に参加したマルトゥニス(中央)(写真はスポルティング公式HPのキャプチャ)

 FW田中順也が所属するスポルティング・リスボンは2日、2004年に発生したスマトラ島沖地震の津波から奇跡的に生き延びたインドネシア人のマルトゥニスが入団することをクラブ公式HP上で発表した。

 2004年12月26日に発生したスマトラ島沖地震は、マグニチュード9.1という世界の歴史上2番目となる強烈なものだった。激しい揺れは最大34メートルという巨大な津波を生み出し、インドネシアや周辺国の沿岸部を飲み込んで、14カ国の23万人以上の命を奪っていった。

 そして地震から19日が経った日、ビーチの沼地に取り残されていた少年が『Sky』のジャーナリストによって発見された。それが、6歳のころのマルトゥニスである。

 サッカーをしている最中に津波に襲われ母親と兄弟2名を失った彼は、沼地の水たまりをすすり、乾燥麺を食べて飢えを凌ぎ、3週間近い日々を生き延びたという。

 生還後にインタビューに応えた彼は「生きて家族に会い、サッカー選手になりたかった。だから何も怖くはなかった」と話した。そのとき、「10番 ルイ・コスタ」ネームが入ったポルトガル代表のレプリカユニフォームを身に付けていたことが大きな話題になった。

 そして、これを知った現・レアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがインドネシアを訪れ、彼を支援するとともに親交を深めていった。

 そして今回、C・ロナウドの古巣でもあるスポルティング・リスボンが、17歳になったマルトゥニスを招くことを決定。下部組織でプレーするチャンスを提供することになった。

 スポルティングのブルーノ・デ・カルヴァーリョ会長は以下のようにコメントしている。

「マルトゥニスはアカデミーでプレーする。また、我々は彼が男として、人間として成長することも助けていく」

(記事提供:Qoly)

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