決勝ゴールを決めたピサーロ [写真]=LatinContent/Getty Images
コパ・アメリカ 2015 チリは大会8日目を迎え、グループCではペルー代表とベネズエラ代表が対戦した。
前回大会3位のペルーは、初戦のブラジル代表戦で接戦を演じながらも、後半アディショナルタイムに失点を喫し敗戦。この試合は決勝トーナメント進出に向けて負けられない一戦となる。一方、ベネズエラは強豪コロンビア代表相手に1-0の勝利。勢いそのままに連勝し、グループ突破を決めたいところだ。
試合はベネズエラが開始早々にチャンスを掴む。3分、ペナルティエリア手前でこぼれ球を拾ったアレハンドロ・ゲラがミドルシュートを放つも、ここはGKペドロ・ガジェセの正面だった。続く6分、左サイドのゲラが右足でアーリークロスを送ると、ゴール前に走りこんだホセ・サロモン・ロンドンがボレーで合わせたが、ここもガジェセがなんとかキャッチする。
ここまではベネズエラが多くのチャンスを作り出していたが、思わぬ形で流れが変わってしまう。29分、自陣左サイドで相手選手を引っ張ったフェルナンド・アモレビエタが、倒れた選手を踏んでしまい、一発退場を命じられる。これでベネズエラは10人での戦いを強いられることになる。その後はペルーが主導権を握りながらも、0-0で前半を折り返す。
66分、ペルーは左サイドでこぼれ球を拾ったファン・マヌエル・バルガスがボレーで強烈なミドルシュートを放ったが、ここは枠の上へ外れてしまう。迎えた72分、ペナルティエリア内で相手のクリアミスを拾ったクラウディオ・ピサーロが左足でシュート。ボールはキーパーの正面に飛んだものの、弾ききれずにゴール左へ決まり、ペルーが先制に成功した。
その後、ペルーはベネズエラの反撃に遭ったものの、36歳のベテランが挙げた1点を守りきり、1-0で今大会初勝利を収めた。
この結果、グループCは前日に行われた試合も含め、勝ち点3で4チームが並ぶ大混戦となり、総得点の差でペルーとブラジルが1位、ベネズエラとコロンビアが3位となっている。
【得点者】
1-0 72分 クラウディオ・ピサーロ(ペルー代表)