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シュチェスニー、自ら与えたPKを“帳消し”にしたワールドカップ史上2人目のGKに

2022.12.01

メッシのPKを止めたシュチェスニー [写真]=Getty Images

 FIFAワールドカップカタール2022・グループC第3節(最終節)が30日に行われ、ポーランド代表はアルゼンチン代表に0-2で敗れた。この試合でGKヴォイチェフ・シュチェスニーが、“ある記録”を達成している。

 グループ首位に立って最終節に臨んだポーランド代表だったが、試合は“優勝候補”のアルゼンチン代表を相手に防戦一方の展開に。序盤からシュチェスニーも多くの仕事を強いられる。38分にはフリアン・アルバレスのクロスボールを飛び出して処理しようとしたが、自身の手が遅れてメッシの顔に入ってしまい、これがOFR(オンフィールドレビュー)の結果ファウルの判定に。アルゼンチン代表にPKが与えられた。

 しかし、自身のファウルは自身のセーブで取り返す。メッシはゴール右に力強いシュートを放つも、シュチェスニーはこの一撃を完全に読み切り、アルゼンチン代表に先制ゴールを与えなかった。

 データサイト『Opta』によると、ファウルでPKを与えてしまった後、そのPKを自ら止めたGKはワールドカップ史上2人目だという。1人目は1986年のメキシコ大会まで遡る。フランス代表のGKジョエル・バツが準々決勝のブラジル代表戦で、自分が与えたPKを自身でセーブ。それ以降、自ら与えたPKを自らセーブするGKは現れておらず、9大会ぶりにシュチェスニーが自身のファウルを“帳消し”にしてみせた。

 なお、シュチェスニーは26日に行われた第2節サウジアラビア代表戦でも、1点をリードして迎えた44分にサレム・アル・ドサリのPKを止めていた。アルゼンチン代表戦では2試合連続のPKストップを達成したこととなっている。なお、その後もアルゼンチン代表の猛攻を受けながら好セーブを見せたシュチェスニーだったが、後半に2失点を許して0-2で敗北。グループ首位の座は譲ったが、他会場の結果を受けて、2位で決勝トーナメントに駒を進めた。ポーランド代表は4日、グループDを首位通過したフランス代表との一戦に臨む。

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