2018W杯に出場する想定で“幻のユーゴスラビア代表”を選出してみました [写真]=Getty Images
かつて、高いテクニックと創造性に優れたプレーの数々で「東欧のブラジル」と呼ばれた代表チームがあったことをご存じだろうか。バルカン半島に位置したユーゴスラビア代表である。
ワールドカップの最高成績は4位(1930年、1962年)。ユーロでも2度の準優勝(1960年、1968年)、オリンピックでも1度の優勝(1960年)を成し遂げた。また、選手と監督の双方で名古屋グランパスに在籍したドラガン・ストイコヴィッチ氏など、数々のスーパースターを輩出。元日本代表監督のイビチャ・オシム氏が指揮をとったことでも知られている。
ユーロ1992や1994年のアメリカ・ワールドカップでは、サッカー強豪国の1つとして優勝候補に挙げられるほどだった。だが、内戦に対する制裁で出場停止処分を受け、本大会でのプレーは叶わず。やがて国家が解体し、チームは消滅。サッカー協会が独立し、有能な選手たちは新たな代表チームに散らばることとなった。
では、ユーゴスラビアが今でも存在していたら、どんな代表チームになっていたのだろうか。今回は、独断と偏見で23名の選手を選んでみた。
なお、選出の対象となるのは、2018 FIFAワールドカップ ロシアの本大会出場権を獲得したクロアチアとセルビアに加えて、“旧ユーゴスラビア”に該当するスロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア、モンテネグロ、コソボの現役代表選手たちとする。
“幻のユーゴスラビア代表”は以下のとおり。括弧内は、「所属クラブ/現代表チーム」とする。チームを率いるのは、ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のヴァイッド・ハリルホジッチ前日本代表監督だ。
■メンバー23名

▼GK
ヤン・オブラク(アトレティコ・マドリード/スロベニア)
ダニエル・スバシッチ(モナコ/クロアチア)
アスミル・ベゴヴィッチ(ボーンマス/ボスニア・ヘルツェゴビナ)
▼DF
シメ・ヴルサリコ(アトレティコ・マドリード/クロアチア)
アダム・マルシッチ(ラツィオ/モンテネグロ)
ステファン・サヴィッチ(アトレティコ・マドリード/モンテネグロ)
デヤン・ロヴレン(リヴァプール/クロアチア)
マティヤ・ナスタシッチ(シャルケ/セルビア)
アレクサンダル・コラロフ(ローマ/セルビア)
セアド・コラシナツ(アーセナル/ボスニア・ヘルツェゴビナ)
▼MF
イヴァン・ラキティッチ(バルセロナ/クロアチア)
マテオ・コヴァチッチ(レアル・マドリード/クロアチア)
ルカ・モドリッチ(レアル・マドリード/クロアチア)
ネマニャ・マティッチ(マンチェスター・U/セルビア)
セルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチ(ラツィオ/セルビア)
ミラレム・ピアニッチ(ユヴェントス/ボスニア・ヘルツェゴビナ)
ケヴィン・カンプル(ライプツィヒ/スロベニア)
ドゥシャン・タディッチ(サウサンプトン/セルビア)
▼FW
エディン・ジェコ(ローマ/ボスニア・ヘルツェゴビナ)
アレクサンダル・ミトロヴィッチ(フルアム/セルビア)
マリオ・マンジュキッチ(ユヴェントス/クロアチア)
イヴァン・ペリシッチ(インテル/クロアチア)
ステヴァン・ヨヴェティッチ(モナコ/モンテネグロ)
▼監督
ヴァイッド・ハリルホジッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
<予備メンバー:12名>
▼GK
マルコ・ドミトロヴィッチ(エイバル/セルビア)
▼DF
ドマゴイ・ヴィダ(ベシクタシュ/クロアチア)
ブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(ゼニト/セルビア)
イヴァン・ストリニッチ(サンプドリア/クロアチア)
ヴェドラン・チョルルカ(ロコモティフ・モスクワ/クロアチア)
▼MF
マルセロ・ブロゾヴィッチ(インテル/クロアチア)
アデム・リャイッチ(トリノ/セルビア)
ヨシップ・イリチッチ(アタランタ/スロベニア)
エニス・バルディ(レバンテ/マケドニア)
ベルサント・セリナ(イスプウィッチ/コソボ)
▼FW
ニコラ・カリニッチ(ミラン/クロアチア)
アンドレイ・クラマリッチ(ホッフェンハイム/クロアチア)
※サミール・ハンダノヴィッチ(GK/インテル/スロベニア)、セナド・ルリッチ(DF/ラツィオ/ボスニア・ヘルツェゴビナ)、ヴェダド・イビシェヴィッチ(FW/ヘルタ・ベルリン/ボスニア・ヘルツェゴビナ)は代表引退を表明しているためリスト外
(記事/Footmedia)