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肖像権を巡りサラーとエジプトサッカー協会が対立…政府の介入で解決へ

2018.05.01

サラーとエジプトFAの対立に政府が介入したようだ [写真]=Getty Images

 リヴァプールに所属するエジプト代表FWモハメド・サラーとエジプト・サッカー協会(FA)の間に勃発した肖像権を巡るトラブルは、エジプト政府の介入により解決に向かっているようだ。4月30日付の地元紙『リヴァプール・エコー』が報じている。

 サラーと同選手の代理人兼弁護士を務めるラミー・アッバス氏は、エジプト代表のオフィシャル飛行機に同選手の写真が大々的に使用されていることに不満を募らせていた。このオフィシャル機はエジプト代表公式スポンサーの携帯会社『WE』によって提供されているものだが、サラーは『WE』の競合他社である『ボーダフォン』と個人契約を結んでいるため、サラー側とエジプトFAの間でEメールを通じて話し合いが行われてきた。

 しかし話し合いは不調に終わり、このままでは6月に開幕する2018 FIFAワールドカップ ロシアへのサラーの出場が疑問視されるまでの問題に発展。同選手はアラビア語で「このような事態となって申し訳ないが、大変侮辱されたように感じているんだ。契約がもっと尊重されることを願っていたのに」とツイートし、胸の内を明かしていた。

 そんな中、エジプトの青年・スポーツ相を務めるハーリド・アブドゥルアジーズ氏が地元テレビ局の電話インタビューで、この問題の仲裁に動いたことを明らかにした。

 アブドゥルアジーズ氏は「モハメド・サラーと彼のパフォーマンスは、全世界にエジプトの良いイメージを植え付けている。誰一人として彼に悪影響を及ぼすような問題は引き起こしたくない」と前置きすると、「代表チームのエグゼクティブ・マネージャーがラミー・アッバス氏にコンタクトを取ったし、私は個人的に何度もサラーと連絡を取っている。さらに私は、FAの会長であるハニ・アボ・リダ氏ともミーティングをしたが、彼もこの状況に理解を示し、問題解決を受け入れてくれた」と証言。

 その数時間後にはサラー自身もツイッターで「素晴らしいサポートをありがとう。僕達は誓約をもらうことができた。神のおぼしめしがあれば、すぐに解決するだろう」と問題が解決に向かっていることを示唆している。

(記事/Footmedia)

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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