チームのエース、サンチェスの劇的弾で勝利した崖っぷちのチリが3位に浮上した [写真]=Getty Images
2018 FIFAワールドカップロシア・南米予選が第17節が5日に開催され、6位のチリ代表と8位のエクアドル代表が対戦した。
前節、敵地でボリビア代表に痛恨の敗戦を喫し、プレーオフ圏外の6位に転落したチリ。コパ・アメリカで2連覇中の強豪は、負ければ自力での突破の可能性が消滅する状況でエクアドル戦に臨んだ。
崖っぷちのチリは、クラウディオ・ブラーボ、アルトゥーロ・ビダル、アレクシス・サンチェスなど主軸が順当に先発に名を連ね、ベストメンバーで運命の一戦に臨む。対するエクアドル代表はマンチェスター・Uで好調を維持するアントニオ・バレンシアらを先発起用し、チリを迎え撃った。
何が何でも勝利を手にしたいチリは、21分にペナルティーエリア付近でサンチェスが相手からボールを奪うと、そのこぼれ球を拾ったホルヘ・バルディビアがゴールラインをドリブルで突破。折り返しをエドゥアルド・バルガスが冷静に流し込み、先制に成功する。
その後、もう1点が欲しいチリはサンチェスを中心に猛攻を仕掛けるが、エクアドルは集中した守備で追加点を許さない。82分、耐え抜いたエクアドルがついに試合を振り出しに戻す。前線でボールをキープしたロベルト・オルドニェスが一瞬の隙をついてグラウンダーのクロスを送ると、エリア外からいち早く反応したレナト・イバーラがゴール右隅に流し込んだ。
しかし歓喜もつかの間、チリが勝ち越しに成功する。試合を決めたのはやはりエース・サンチェスだった。83分、ビダルがペナルティーエリア付近でボールを奪取すると、折り返しに反応したバルガスが左足で豪快なシュートを放つ。一度はGKに止められるもサンチェスが詰め、ボールを押し込んだ。
試合はこのまま2-1で終了。劇的勝利を収めたチリがW杯出場圏内となる3位に浮上。一方、あと一歩のところで勝ち点を逃したエクアドルは、7位パラグアイが3位コロンビアに勝利したため予選敗退が決定した。
最終節となる次戦、チリはアウェイですでに本戦出場を決めているブラジル代表と、エクアドルはホームで自力での予選突破が不可能となったアルゼンチン代表と対戦する。
【スコア】
チリ代表 2-1 エクアドル代表
【得点者】
1-0 21分 エドゥアルド・バルガス(チリ代表)
1-1 82分 レナト・イバーラ(エクアドル代表)
2-1 83分 アレクシス・サンチェス(チリ代表)
By サッカーキング編集部
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