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ドイツ連盟に不正疑惑が浮上…2006年W杯招致のためにFIFA役員を買収か

2015.10.17

ドイツW杯決勝の行われたオリンピアシュタディオン [写真]=Getty Images

 2006年のワールドカップを開催したドイツが、招致活動において不正をした疑惑が浮上している。『ディ・ヴェルト』や『シュピーゲル』など複数のドイツメディアが16日に報じている。

 報道によると、DFB(ドイツサッカー連盟)が当時アディダス社のCEO(最高経営責任者)を務めていたロバート・ルイ・ドレフュス氏から借りたとされる1300万マルク(2000年のレートで約9億円)の資金が、4人のFIFA(国際サッカー連盟)役員を買収するために使用された疑いが持たれている。

 2000年に行われた投票の結果、ドイツは僅差で南アフリカを破り、1974年の西ドイツ大会以来2度目となるW杯招致に成功した。なお、当時はニュージーランドのチャールズ・デンプシー氏が直前に投票を辞退していた。

 その後、DFBはFIFAを通じてドレフュス氏へ資金を返却した模様。ベルリンのオリンピアシュタディオンでイベントを開催するため、DFBは2005年に670万ユーロ(当時のレートで約9億円)をFIFAの口座へ振り込んだものの、イベントは中止となった。支払われた資金は、DFBではなくドレフュス氏の口座へ戻されたという。

 なお、DFBは16日に公式HPを通じて声明を発表し、イベント開催資金が別の用途で使用された可能性を認めているものの、買収疑惑については否定している。

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