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ベルギーが延長にもつれたアメリカとの激闘制し、7大会ぶり8強進出

2014.07.02

ベルギーの2点目を決めたルカク [写真]=Getty Images

 ブラジル・ワールドカップの決勝トーナメント1回戦が1日に行われ、ベルギー代表とアメリカ代表が対戦した。

 グループHを首位で通過したベルギーは、第3節の韓国戦から6選手を変更。ヴァンサン・コンパニが復帰し、アザールらと先発。19歳のFWディヴォック・オリギも名を連ねた。一方、グループGをドイツに次ぐ2位で通過したアメリカは、第3節ドイツ戦から2選手が変更され、3大会ぶりのベスト8進出を目指す。

 開始1分、試合のファーストシュートはベルギー。ケヴィン・デ・ブライネのパスを受けたオリギがペナルティエリア内右へ流れながらシュートしたが、GKティム・ハワードが防いだ。

 縦に速いサッカーを狙う両者。21分にアメリカはクリント・デンプシーがマイケル・ブラッドリーとのパス交換からゴール正面でシュートしたが、GKティボー・クルトワの正面。2分後にはベルギーも高い位置でのボール奪取から、ヤン・フェルトンゲンのラストパスを受けたデ・ブライネがペナルティエリア内左でシュートしたが、ポスト左に外れた。

 32分、アメリカはファビアン・ジョンソンが右太ももを痛め、デアンドレ・イェドリンとの交代を強いられる。前半は互いに、縦に速い展開を見せるも無得点で終了する。

 後半開始直後の47分、ベルギーはデ・ブライネの右クロスにドリース・メルテンスが頭で合わせると、ふわりと浮いたボールがゴールに向かうが、GKハワードが下がりながら弾き出した。押し込むようになったベルギーは56分にも右クロスからオリギがヘディングシュートを打つが、クロスバーに当たった。

 70分に左サイドのエリア内深い位置まで侵入したオリギのクロスに、ニアサイドへ飛び込んだメルテンスがヒールで合わせたが、枠を捉えられず。直後にベルギーはメルテンスに代わりケヴィン・ミララスが入る。

 なおも攻めるベルギーは71分にもミララスのドリブルの仕掛けから、こぼれ球をオリギがシュートしたが、GKハワードの正面だった。アメリカは直後、グラハム・ズシを下げ、クリス・ウォンドロウスキが投入された。76分にもベルギーに決定機。オリギのスルーパスに抜けたミララスがGKと1対1になったが、シュートはハワードが足に当てて防いだ。

 ベルギーは後半、圧倒的に攻め込み、トータル30本のシュートを打ちながらもゴールは割れず。結局90分を互いに無得点のまま終了。試合は今大会5試合目の延長戦となる。

 延長開始前、ベルギーはオリギを下げてロメル・ルカクがピッチに立つ。すると延長前半の93分、ルカクが右サイドを突破すると、中央へラストパス。受けたデ・ブライネがボールを持ち直しつつ、コースを作り、ペナルティエリア内右から右足のシュートをゴール左に流し込み、ベルギーが先制する。

 失点を喫したことにより前掛かりになったアメリカに対し、ベルギーは延長前半終了間際、カウンターからデ・ブライネのスルーパスを受けたルカクが左足を振り抜き、追加点を得る。

 アメリカは延長後半開始時にアレハンドロ・ベドヤに代えて、ジュリアン・グリーンが投入される。するとこの采配が早速的中。ブラッドリーからの後方からの浮き球のボールにグリーンが右足のダイレクトボレーで合わせてネットを揺らし、1点を返す。111分にはルカクが抜け出し、ペナルティエリア内左からシュートしたが、好守を続けているGKハワードがここも防いだ。

 観衆の声に押されて攻めるアメリカは114分、ゴール正面でFKを得ると、ここでサインプレーを見せ、ゴール前でパスをつないでデンプシーがGKと1対1になるが、クルトワが鋭い飛び出しでブロックした。ベルギーは結局アメリカの猛攻をしのぎ切り、2-1で勝利した。

 ベルギーは1986年メキシコ大会で4位になって以来のベスト8進出。5日に行われる準々決勝ではアルゼンチンと対戦する。

【スコア】
ベルギー 2-1(延長) アメリカ

【得点者】
1-0 93分 ケヴィン・デ・ブライネ(ベルギー)
2-0 105分 ロメル・ルカク(ベルギー)
2-1 107分 ジュリアン・グリーン(アメリカ)

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