ロマニョーリ監督とムニアイン [写真]=Getty Images
サン・ロレンソ(アルゼンチン)は13日、レアンドロ・ロマニョーリ監督の辞任を発表した。
スペイン紙『マルカ』によると、12日に行われたアルゼンチン・プリメーラ・ディビシオン第3節延期分ゴドイ・クルス戦での一幕が、指揮官の電撃退任の引き金となったようだ。サン・ロレンソは1-1で迎えた後半アディショナルタイム4分にPKを獲得したものの、キッカーを務めたフランシスコ・フィドリシェフスキは“パネンカ”(チップキックによるPK)を相手GKに止められて失敗。サン・ロレンソは勝ち越しのチャンスを逃し、勝ち点「1」ずつを分け合う結果に終わった。
さらに、ロマニョーリ監督が本来指定していたPKキッカーは、今夏アスレティック・ビルバオから加入した元スペイン代表MFイケル・ムニアインだった。そのルールが勝手に破られたことに憤慨したロマニョーリ監督は、ゴドイ・クルス戦後、次のように怒りを爆発させていた。
「カッとなってしてしまった。最後にPKを得たのに、モノにできなかった。勝ち点3が必要だったのに。そして、我々は味気ない1ポイントを持って去ることになった」
「私も選手として20年間プレーしてきた。指定のPKキッカーがいるんだ。うちの場合はイケル・ムニアインだ。ピッチ上では彼がキックを蹴るべきだと決められていたが、私は選手の頭の中にはいない。もし彼(フィドリシェフスキ)がPKを蹴るとわかっていたら、私はピッチに行き、彼にこう言っていただろう。『やめろ!』とね」
そして一夜明け、ロマニョーリ監督がマルセロ・モレッティ会長に対して辞意を表明したとサン・ロレンソが発表。現役時代にサン・ロレンソで公式戦通算369試合に出場し、引退後も複数の要職で同クラブに関わった同氏の退任を受け、クラブは「ピピ(ロマニョーリ監督)と彼のコーチングスタッフの仕事ぶり、献身、そして特にサン・ロレンソのニーズを何よりも優先してくれたことに対し、感謝の言葉しかない」と、別れを惜しむコメントを発表している。
By サッカーキング編集部
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