ブラジルのアメリカFCの会長をつとめながら現役復帰もしたロマーリオ氏[写真]=Getty Images
スペインメディアの『マルカ』は22日、カンピオナート・カリオカ・セリエA2(リオデジャネイロ州2部)のアメリカFCで会長を務める元ブラジル代表FWロマーリオ氏が、同氏が現役時代と現代のサッカーの違いなどを語ったコメントを報じた。
1994年のアメリカ・ワールドカップでMVPに輝き、母国を優勝に導いたロマーリオ氏。今年1月に58歳となった同氏は、2014年から政治家としてブラジル上院議員を務めており、カンピオナート・カリオカ・セリエA2を戦うアメリカFCの会長としても活動している。2016年には糖尿病の手術を行い、一時は健康面が不安視されていたが、先月、自身が会長を務めるアメリカFCで現役に復帰していた。
そんなロマーリオ氏だが、18日に行われたペトロポリスとの試合での出場はなかった。しかし同氏は試合後に「自分が出場する可能性は本当にあったんだ。監督と話をしていたが、残念なことに今日はその日ではなかったようだな」と話し、選手としてプレーする可能性があったことを明かした。
また、ロマーリオ氏はスペインの通信社『EFE』のインタビューで「ピッチ上では現代の選手より私の成功の方が大きい。なぜなら今の選手たちはとても間抜けだからだ。奴らは走りすぎている。私の時代のサッカーもフィジカルが求められていた。だがな、以前の選手たちはよりテクニックに優れ、より頭を使ってプレーをしていたもんだ」と語り、同氏が現役時代と現代では選手の特徴が違うという見解を示した。
続けてロマーリオ氏は「私が現代サッカーでプレーしていたら、間違いなく2000ゴールは決めるだろう」と語り、全盛期の同氏は現代サッカーでも得点を量産できるという自信を示した。
そんなロマーリオ氏は「私はいつだって率直だ。世界最高の存在だったし、経験した場所で最高の存在だった時期もある。私はいつもそうだった。勝利の責任も、敗北の責任も背負っていたんだ」と現役時代を振り返った。
しかし一方で、ロマーリオ氏は「私はどんちゃん騒ぎが好きだった。今は、時間がないからそうでもないがな。しかし、もしも私が現在プレーしていたら、派手に楽しむことはできなかっただろう。SNSが私の良さを破壊しまったと思う」と語り、現代ではSNSの監視によって自由奔放な同氏の特徴が削がれてしまった可能性もあるとの見方を示した。
By サッカーキング編集部
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