準決勝ではPK戦の末に敗れたブラジルの選手たち。3位決定戦でもカナダに屈し、メダルを逃した [写真]=Getty Images
リオデジャネイロ・オリンピックで4位に終わったブラジル女子代表に逆風が吹いているようだ。ブラジルメディア『グローボ』が21日に報じている。
ブラジル女子代表は自国開催大会で初の金メダル獲得を期待されていたが、準決勝でスウェーデンにPK戦で敗れ、3位決定戦でもカナダに1-2と屈した。優勝どころかメダル獲得も叶わず、「国内に相当大きなインパクトを与えた」と報じられている。
ブラジルサッカー連盟(CBF)は昨年1月、女子代表を「常設チーム」とする強化策を打ち出した。リオ五輪での金メダル獲得を目標としたプロジェクトで、27名の選手を招集して代表での活動に専念させるというものだった。招集された選手はクラブチームではプレーせず、CBFが月給9000ブラジルレアル(約28万円)以上のサラリーを支払う。
しかし今回の報道によると、リオ五輪で4位という結果に終わったことで、CBF内では女子代表の強化策を見直す声が上がっているという。同メディアは、指揮官の下で継続的な強化を行うことが現在のトレンドであり、CBFも国内外を問わず、数多くの選手を観察してきたことに言及している。だが、「常設チーム」プロジェクトは打ち切りが有力視されているようだ。
同メディアは「ブラジルの女子サッカーは高い競争力を持っているとはいえず、代表チームに入らない多くの選手たちへのサポートも曖昧になっている」と、現在の状況に警鐘を鳴らしている。
By サッカーキング編集部
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