酔ったスポンサーに攻撃されたというバズール [写真]=Getty Images
フィテッセ(オランダ1部)で、酔ったスポンサー関係者が選手を攻撃する前代未聞の事件が起こっていたようだ。5日に地元紙『De Gelderlander』が報じた。
同紙によると、事件が発生したのは2月12日に行われたエールディヴィジ第22節PSV戦。元オランダ代表DFリーシェドリー・バズールが被害に遭った。フィテッセが0-3のビハインドで折り返すと、ハーフタイムのロッカールームに酔っ払ったスポンサー関係者が入り込み、パフォーマンスへの不満からバズールを襲ったという。バズールは後半プレーせず、チームはさらに2失点を喫して0-5で敗れていた。
フィテッセのパスカル・ファン・ヴァイクGMは事件の発生を認め、「非常に恥ずかしいことだ。その人はスポンサーから除名される。ここで二度と彼を見たくない。私たちはとてもショックを受けている」とコメントした。
一部の暴力的なサポーターに手を焼かされ続けているなか、今回の事件でフィテッセのさらなるイメージダウンは避けられない。4日に行われたエールディヴィジ第25節スパルタ・ロッテルダム戦では、観客のピッチ侵入、相手GKへの投擲物直撃、“花火爆弾(Vuurwerkbom)”の爆発によるカメラマンの負傷などが起こり、試合は中断。無観客試合などの処分が科される可能性が取り沙汰されている。また、ヨーロッパカンファレンスリーグでもサポーターが問題行動を起こし、同クラブは欧州サッカー連盟(UEFA)から罰金を科されていた。
Nigerian goalkeeper, Maduka Okoye confronted a pitch invader and chased him off the pitch as Sparta Rotterdam battled for three points against Vitesse last night. He was later hit with an object.
The match was abandoned but Security? 🎥 @ESPNnl pic.twitter.com/sqmGHbn02D
— Juliet Bawuah (@julietbawuah) March 5, 2022
ファン・ヴァイクGMはサポーターの問題行動について、「本当に申し訳なく思っている。フィテッセが問題のあるクラブという評判は聞いたことがない。それに、大多数は暴力にまったく興味がないんだ。これは20人ほどのトラブルメーカーの話だ。背後には社会的な背景やコロナの影響もある。しかし、そんなことはどうでもいい。この小さな集団が深刻な悪さをしているから、私たちは行動を起こさなければならない」と語り、浄化に乗り出す姿勢を打ち出している。
By サッカーキング編集部
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