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“ギラギラ感”を求めて移籍決断…蘭へ出発の小林祐希「世界の頂点に立ちたい」

2016.08.15

新たな挑戦の舞台・オランダへと旅立った小林祐希

「世界の頂点に立ちたい」。大きな夢に向けた新たなステップとして日本代表MF小林祐希は15日、移籍が決まったヘーレンフェーン合流のためオランダへと旅立った。

「サッカーを始めて物心がついた事から海外に行くと決めていた」という小林は夢の一歩を踏み出す舞台としてオランダ・エールディヴィジでのプレーを決断した。

「ステップアップの登竜門、いろんな有名選手がオランダを経由している。各国の若手が多くギラギラしてるリーグだから。自分より年下の選手が多いリーグだと思うが、ギラギラしている若手選手からも学ぶことはあると思う。日本では、先輩から学ぶことはありますが、オランダでは後輩からも学べるので。ワールドカップへ逆算したら、今の自分にとってベストだと思っている。進化はもちろんしていかなければ行けないが、やはり強く、速く、うまい外国人選手に慣れたかった。フィジカルやプレーの質をはじめ、すべてのプレーでワンランクツーランクとレベルを上げていける場所だと思っている」

 オランダへは「自信が100パーセントなかったら行きません」と強い覚悟を口にした小林だが、その裏にはジュビロ磐田を率いる名波浩監督の言葉があったという。

「最後挨拶に行って、『名波さんのおかげです』と感謝を伝えに行きましたが、名波さんからは『すべてお前が勝ち取ったものだから、俺は何もしていない。自信もっていってこい』と言ってくれました。その言葉が何よりも自信につながりました」

 新天地でも名波監督から学んだことを活かして戦う。「名波さんと出会ってから、周りを活かす・チームを勝たせるプレーを一番にしようと心掛けた結果、自分のところに最後ボールがこぼれてくる。それがここ2年間で学んだことなので、数字と言うよりもチームを勝たせることだけを考えてプレーしたい」と意気込んだ。

 海外移籍の壁となる言語に関しては、「英語は自分の伝えたい事は伝えられますが、あとは聞き取りです」と明かすと、「俺は日本で勝ちたいわけではなく、世界で勝ちたいので、2年前くらいから学んでいました」と続けて野望を語る。

「へーレンフェーンへの敬意もあるので、あんまり先の話はできないけど、『ここがゴールではありません』とだけ言っておきます。どれくらい先の夢かはわかりませんが、まずはへーレンフェーンでスタメン。その先は目標が多すぎて、すべてを伝えることは難しいけど、世界の頂点に立ちたいです」

 そのためには日本代表での活躍も必須だ。6月7日のボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表戦で代表デビューを飾った小林は、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督から「特に(何も)言われていない」というが、「初めて代表に召集されたとき、大宮(アルディージャ)所属だと間違われた。俺がジュビロだと言ったときに、『大宮も磐田も変わらない。祐希がバルセロナでプレーしていたら俺は間違わない』と言われたので、バルサに行ってやるので待ってろよ。って感じです」と、ハリル流の煽りから刺激を受けていたという。

 そして「今年は日本代表にも関わってくると思うので、毎週(1試合1試合)がセレクションだと思っています。まずは、代表に選出されるようにオランダで試合に出続ける。選ばれたとしたら、スタメンを勝ち取りにい行く」と代表定着へ意気込むと、「日本を世界のトップ10に引き上げたい」と代表での野望も明かした。

 新たな挑戦のため日本を離れる小林だが、これまで支えてくれた家族への感謝の気持ちも忘れていない。「24年間、父・母には育ててもらって感謝しているし、妹たちも応援し続けてくれて感謝しています。家族に今まで見たことのない景色を見せに連れてってあげたい」と恩返しを誓った。

小林祐希

初の海外でのプレーを見据えて今シーズンのテーマに「進」の文字を選んだ

 出発前、小林は一枚の色紙に意気込みを綴った。選んだ一文字は『進(すすむ)』。「自分の決めた道に進む。さらなる進化をという意味」を文字に込めた小林祐希は、オランダ移籍を新たな一歩として大きな夢へと突き進む。

By サッカーキング編集部

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