かつてインテルなどで活躍したアドリアーノが自伝を出版した(写真は2009年のもの) [写真]=Getty Images
かつてインテルなどで活躍し、“皇帝”のニックネームで親しまれた元ブラジル代表FWアドリアーノ氏が自伝を出版。その販売イベントで感極まり涙を流したと、13日、ブラジルメディアの『グローボ・エスポルチ』が報じた。
1982年生まれで現在42歳のアドリアーノ氏は2000年にフラメンゴの下部組織からトップチームに昇格すると、その翌年にインテルに移籍。その後、フィオレンティーナ、パルマ、ローマなどでもプレーした。セリエA通算180試合に出場し77ゴール25アシストとイタリアの地で“皇帝”と呼ばれるほどの活躍を見せ、ブラジル代表として公式戦48試合に出場し27ゴール5アシストするなど、大きな存在感を発揮した。
そんなアドリアーノ氏はリオデジャネイロの“ファヴェーラ(貧民街)”のひとつである『ヴィラ・クルゼイロ』で育った。銃弾が飛び交い、暴力や薬物犯罪で命を落とす者も少なくない環境で、サッカーの才能を磨き続けて世界屈指の選手となった。
しかし2004年、悲劇がアドリアーノ氏を襲う。大切な存在だった父親を失い、その喪失感からアルコール摂取量が増え、心身ともに調子を落としていった。さらに、故郷のファヴェーラで酒乱状態となってトラブルを起こし、犯罪組織に所属する友人たちとマシンガンを手にする写真が報道されるなど自身のコントロールを失い、ポテンシャルを活かしたとは言えない形でキャリアを終えることになった。
そんな同氏が自伝『私が最も恐れること(meu medo maior)』を発表。その販売イベントがリオデジャネイロの書店で開催され、約500人がアドリアーノのサイン会の列に並んだ。
店内に大勢集まった人たちを見たアドリアーノ氏は涙を流しながら、「みんな私の人生について知っていると思う。けれど、自分にとって人生の物語を率直に語ること、私のキャリアや家族について話すことがとても重要だった。自分でも信じられないんだ。ファヴェーラのコミュニティー出身の男が、この場に立つなんて」と、困難に満ちた人生を振り返った書籍を求め、多くの人たちが集まったことに感激した。
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By サッカーキング編集部
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