ミランのマルディーニTD(左)とマッサーラSD(右)[写真]=Getty Images
ミランが、パオロ・マルディーニTD(テクニカル・ディレクター)の解任を決断したようだ。5日、『スカイスポーツ』や『ガゼッタ・デロ・スポルト』など複数のイタリアメディアが伝えている。
報道によると、マルディーニ氏は現地時間5日にミランのオーナーを務めるジェリー・カルディナーレ氏との会談に臨んだ模様。かねてから補強方針や将来的なビジョンの違いなどを巡り確執が噂されてきた両者だが、今回の会談の場でカルディナーレ氏からマルディーニ氏に対してTD職の解任が言い渡されたとのこと。ミランの“レジェンド”は2024年6月末の契約満了を待たずして、クラブを離れることが確実となったようだ。
また、マルディーニ氏の“右腕”的存在としてともにクラブの強化に携わってきたリッキー・マッサーラSD(スポーツ・ディレクター)についても、解任が決定的と報じられている。すでにクラブとしての決定は下されており、早ければ現地時間6日にも両者の解任が正式発表される見込みだという。
なお、今回の人事がミランの今夏の補強戦略に影響を与える可能性もあると各メディアは指摘。移籍市場に精通するジャーナリストのジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によると、マルディーニTDとマッサーラSDが進行してきたプロジェクトは、両氏の解任に伴い一旦中断される見込みと伝えている。今夏の加入が決定的と見られていた日本代表MF鎌田大地(フランクフルトを退団)や、獲得が噂されているチェルシー所属のイングランド代表MFルベン・ロフタス・チークらの去就に影響が及ぶ可能性も否定はできないようだ。
マルディーニTDとマッサーラSD解任後の後任人事については、現時点では未定だという。報道によると、クラブの最高経営責任者(CEO)を務めるジョルジョ・フルラーニ氏や、スカウト部門のトップであるジェフリー・モンカダ氏の権限が強まる可能性が高いようだ。
By サッカーキング編集部
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