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ミハイロヴィッチ氏が53歳で逝去…今季開幕までボローニャを指揮

2022.12.17

ミハイロヴィッチ氏 [写真]=SS Lazio via Getty Images

 かつてセリエAのクラブを中心に輝きを放ち、現役引退後は指導者としても活躍していた元ユーゴスラヴィア代表DFシニシャ・ミハイロヴィッチ氏が逝去した。53歳だった。

 現役時代のミハイロヴィッチ氏は、母国の名門ツルヴェナ・ズヴェズダで1990-91シーズンにチャンピオンズカップ(現:チャンピオンズリーグ)優勝を経験。その後はイタリアへと渡り、ローマサンプドリアラツィオインテルで活躍した。ラツィオに所属していた1998-99シーズン、第13節のサンプドリア戦ではフリーキックのみでのハットトリックを達成。1999-2000シーズンにはセリエAで26試合に出場して6ゴール5アシストを記録し、ラツィオにとって26シーズンぶり2度目のセリエA優勝に貢献した。正確無比な左足のセットプレーを武器に、数々の記憶に残るゴールを決めてきた。

 また、ユーゴスラヴィア代表およびセルビア・モンテネグロ代表としても国際Aマッチ通算で67試合に出場して10ゴールを記録。FIFAワールドカップフランス1998にも出場し、フリーキックで得点を挙げるなど、母国のベスト16入りに貢献した。

 2005-06シーズンを最後に現役を引退すると、指導者に転身。古巣のインテルでアシスタントコーチを務めた後、ボローニャ、セルビア代表、サンプドリアなどで指揮を執った。ミランを率いた際には元日本代表MF本田圭佑と共闘。2019年1月には、自身が初めて監督を務めたクラブであるボローニャの指揮官に復帰し、当時は日本代表DF冨安健洋(現:アーセナル)も在籍していた。ボローニャ時代の2019年7月には白血病を公表。病と闘いながらも監督業を続けた。2022年3月には新たな治療を受けることを発表していたが、その後もチームを指揮。2022-23シーズンも開幕からチームを率いていたが、第5節終了時点で解任が決定していた。

 ミハイロヴィッチ氏の訃報を受け、セリエAは「サッカーと人生の象徴であるシニシャ・ミハイロビッチ氏の逝去を深く悲しんでいます。サッカー選手として、また監督としての真の能力、強さ、人間性は、イタリアのみならず世界のサッカー界に忘れがたい足跡を残す模範となっています」とコメントを発表した。

By サッカーキング編集部

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