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レアル・マドリードとインテルの両クラブでプレーした選手たち

2020.11.03

レアル・マドリードとインテルの両方でプレーした選手たち [写真]=Getty Images

 3日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第3節の注目カードと言えば、レアル・マドリードインテルの一戦だろう。

 グループBに同居する両クラブは、開幕2試合を終えて白星なし。インテルは2試合連続ドローで3位、レアル・マドリードは1分1敗でまさかの最下位となっている。突破の可能性は残されているとはいえ、この試合を落とせば決勝トーナメント進出に黄色信号が灯るだろう。絶対に負けられない一戦はどちらに軍配が上がるのか、終了のホイッスルが鳴るまで目が離せない。

 そして、この試合で“古巣対決”となるのが、インテルに所属するモロッコ代表DFアクラフ・ハキミだ。新型コロナウイルスに感染して第1節のボルシアMG戦は欠場したが、下部組織時代から過ごしたレアル・マドリードとの大一番ではスタメン出場が予想されている。

 そこで今回も、ハキミのように両クラブのユニフォームに袖を通した選手を8名紹介する。

[写真]=Getty Images

ロナウド(元ブラジル代表)

インテル在籍:1997年~2002年
レアル・マドリード在籍:2002年~2007年

 1997年夏に当時のサッカー界史上最高額となる移籍金で、バルセロナからインテルに移籍。爆発的な加速力と超人的な得点力で、地元メディアから「フェノーメノ(怪物)」の異名を授かったが、ひざのじん帯断裂という大ケガに2度見舞われた後は長期のリハビリ生活を余儀なくされた。それでも、2002年夏に移籍したレアルでは177試合で104ゴールを奪う活躍を見せ、“銀河系軍団”のエースに君臨した。

ウェズレイ・スナイデル(元オランダ代表)

レアル・マドリード在籍:2007年~2009年
インテル在籍:2009年~2013年

 23歳でアヤックスからレアルに移籍し、デイヴィッド・ベッカムが着用していた23番を継承。1年目から中心選手としてチームのリーグ2連覇に貢献した。背番号10を与えられた2年目は活躍できず、シーズン終了後にインテルへ売却されたものの、ジョゼ・モウリーニョに出会ったことがキャリアの転機となる。不動の司令塔としてクラブ史上初の3冠達成に貢献し、キャリアのピークを迎えた。DF長友佑都と良好な関係を築き、ピッチ上で何度も“お辞儀パフォーマンス”を披露したことも話題となった。

ロベルト・カルロス(元ブラジル代表)

インテル在籍:1995年~1996年
レアル・マドリード在籍:1996年~2007年

 1995年夏に初の欧州移籍を果たし、インテルに加入。開幕戦でいきなり直接フリーキックを叩き込んだが、持ち味を発揮したとは言い難く、1年でレアルへ移籍することが決まった。結果的に、この決断が功を奏して、スペインでは在籍11シーズンで公式戦512試合に出場。3度のCL制覇を成し遂げ、“世界最高の左サイドバック”としての地位を確立した。

エステバン・カンビアッソ(元アルゼンチン代表)

レアル・マドリード在籍:1996年~1998年/2002年~2004年
インテル在籍:2004年~2014年

 16歳でレアルに加入し、早熟の天才として注目を浴びたカンビアッソ。“銀河系軍団”の一員としてインターコンチネンタルカップ優勝も果たしたが、キャリアの全盛期を過ごしたのはインテル時代だった。在籍10年間で公式戦431試合に出場。優れた戦術眼で中盤を支え、クラブ史上初の3冠達成など、計15個のタイトル獲得に貢献している。当時の指揮官であるジョゼ・モウリーニョ監督も「私にとって大事な選手の一人」と惜しみない称賛を贈った。

ルイス・フィーゴ(元ポルトガル代表)

レアル・マドリード在籍:2000年~2005年
インテル在籍:2005年~2009年

 2000年にバルセロナからレアルへ禁断の移籍を果たすと、ジネディーヌ・ジダンやロナウドと共に攻撃陣を形成し、“銀河系軍団”の中心選手として数々のタイトル獲得に貢献した。2005年夏に移籍したインテルでも変わらぬパフォーマンスを見せたが、ロベルト・マンチーニ監督との折り合いが悪く退団の意思を表明することも。それでも現役引退を発表する2009年までクラブに残り、その後はフロント入りを果たしている。
 

ワルテル・サムエル(元アルゼンチン代表)

レアル・マドリード在籍:2004年~2005年
インテル在籍:2005年~2014年

「エル・ムーロ(スペイン語で壁の意)」の愛称で親しまれたサムエルはローマでセリエA優勝を果たした後、2004年夏にレアルへ移籍。しかし期待されたほどの活躍を見せられず、翌夏にフィーゴらと共にインテルに加入した。慣れ親しんだイタリアの地では高いパフォーマンスを見せ、セリエA5連覇やCL優勝を達成。2010年には、スナイデルやカンビアッソと共にクラブ史上初の3冠を成し遂げた。

クラレンス・セードルフ(元オランダ代表)

レアル・マドリード在籍:1996年~2000年
インテル在籍:2000年~2002年

 20歳でサンプドリアからレアルに移籍すると、背番号10を与えられ、1年目にラ・リーガ、2年目にチャンピンズリーグ、3年目にインターコンチネンタルカップでタイトルを手にする。2年半在籍したインテルでは見せ場は少なく、ノータイトルで終わったが、テクニック、戦術眼、スタミナ、守備力を兼ねそなえ、「欧州で最も完成されたMF」と称された。

アントニオ・カッサーノ(元イタリア代表)

レアル・マドリード在籍:2006年~2008年
インテル在籍:2012年~2013年

 新世代のファンタジスタと期待される一方、自由奔放なキャラクターで“お騒がせ男”として知られたカッサーノ。ラウール・ゴンサレスが「信じられない才能の持ち主」と才能を高く評価したものの、レアルではリーグ戦19試合の出場にとどまり、ミランからインテルへと禁断の移籍を果たしたあとも監督と衝突するなど真価を発揮できなかった。

(記事/Footmedia

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