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【コラム】C・ロナウドの徹底したコンディション作り、“代表辞退”が功を奏する

ユーヴェでの初ゴールを決め、雄叫びを上げるC・ロナウド [写真]=Getty Images

 ようやくクリスティアーノ・ロナウドがゴールを決めた。しかも、いきなりのドッピエッタ。クラブチームでの399、400得点目、ポルトガル代表と合わせるとこれで660点に到達した。

 16日に行われたセリエA第4節で、ユヴェントスはサッスオーロと対戦。0-0で迎えた後半、C・ロナウドはGKが弾いたこぼれ玉を押し込み、先制点を奪った。2点目はドウグラス・コスタ、エムレ・ジャンからのカウンターを受けて、左サイドから決めた鮮やかなゴールだった。試合後には「スペインを離れ、移籍後はゴールできるかどうか不安があった。でも、それは当たり前のこと。良い状態でいたら、ゴールはやってくると分かっていた」と正直な心境を語った。

 そのコンディション作りは、国際マッチ・ウィークにクロアチア、イタリアとのUEFAネーションズリーグを控えていた代表を辞退したことにあった。イタリアでリーグ3試合を終えて、ファンや周囲からの期待は高まるばかり。そんな状況のなか、C・ロナウドはユーヴェに専念するため、トリノに残ってトレーニングを積んだ。

 予感はあった。C・ロナウドはレアル・マドリード時代の2013-14から2016-17シーズンまで毎年9月、代表戦直後のリーグ戦でゴールを決めていた。2013年はビジャレアル戦、2014年はアトレティコ・マドリードとのダービーマッチ、2015年はエスパニョール戦、そして2016年はオサスナ戦だった。

 2016-17シーズンからリーグ戦でのゴールは20点台にとどまっている。しかし、33歳になってもコンディション作りには絶対の自信を持っているようだ。ビアンコ・ネーロの先輩ストライカー、アレッサンドロ・デル・ピエロ氏は有料放送『スカイ』の番組で共演した際、C・ロナウドの試合までのコンディションの持っていき方と、常に新しい目標に向かって努力を惜しまず、また勝利のメンタリティーを強く持っている姿に感動したという。

 専門家はどう見ているのだろうか。レアル・マドリードでドクターを務めたファン・カルロス・ヘルナンデス氏は「彼の三本柱はふさわしい練習、正しい食事方法、そして休息だ」と言う。ミランの元監督であるアリゴ・サッキ氏の黄金時代を支えたヴィンチェンツォ・ポリーニ氏もまた、「若手は作り上げるためにハードな練習が必要だ。一方、ある程度優秀な選手までに上り詰めたら、他の時間の使い方を知らねばならない。代表を断ったことで、コンディションを早く取り戻せたのだろう」という見方を示した。

 実際、16日の試合の数日前、チームでのフィシガル・テストでは最高の結果を出していたという。筋力トレーニングのスペシャリスト、ハビエル・サンタマリアコーチとともに、みっちりと集中的にトレーニングをしてきた結果がサッスオーロ戦で表れた。これでマッシミリアーノ・アッレグリ監督もひと安心だろう。19日からはチャンピオンズリーグが始まる。プレッシャーから解き放たれたC・ロナウドのゴールラッシュが楽しみだ。

文=赤星敬子

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