2018.07.25

【コラム】幹部を総入れ替えのミラン、キーマンはレオナルド氏だけではない

ガットゥーゾ
昨シーズン、6位でEL出場権を獲得したミラン。引き続き、ガットゥーゾが指揮を執る [写真]=Getty Images
イタリア・ジャーナリスト協会会員。ミラノ在住。

 ようやくミランが新しい一歩を踏み出せそうだ。年間3000万ユーロ(約40億円)以上の赤字を認めないというUEFAのファイナンシャル・フェアプレー規定に違反したことで、一時はヨーロッパリーグへの出場も危うくなっていた。しかしスポーツ仲裁裁判所への上訴で、どうにか出場停止だけは免れ、アメリカの投資家グループ、エリオット・ファンドの資金提供で、いよいよ幹部などを総入れ替えした新生ミランがスタートする。

 何といっても注目は、日本にとってなじみ深いレオナルド氏のミラン“復帰”だろう。現役引退後はミラン、インテルで監督を務めたのち、ミランのフロントに入った。その顔の広さからカカ、アレシャンドレ・パト、ロナウジーニョ、アンドレア・ピルロ、クラレンス・セードルフと、次々と優秀な選手を獲得。名前を挙げるだけでチームが作れそうだ。またパリ・サンジェルマンでスポーツ・ディレクターも経験した。新生ミランではゼネラルマネージャーの役職を与えられている。

 また一時は解任の噂もあったジェンナーロ・ガットゥーゾ監督の続投が決定した。かつてはレオナルド氏との間に「問題があった時期もあった」というが、「すべて解決した。今では電話で連絡を取り合っている」と語り、ミラン復帰を歓迎している。

 役員会が新しく会長に選んだのは、パオロ・スカローニという人物だ。北イタリアの都市、ヴィチェンツァ出身の71歳のミラニスタだ。ミラノの名門・ボッコーニ大学を卒業後、米コロンビア大学のビジネスコースでも学んだ。石油、ガスなどイタリア最大のエネルギー企業、ENIの取締役を務めたキャリアがある。サッカーに無関係だったわけでもない。1997年から99年までヴィチェンツァの会長を務めた。当時はコッパ・イタリアで優勝、そしてカップウィナーズカップの準決勝まで勝ち進み、「ミラクル・ヴィチェンツァ」と称された。

 中国人経営者になるまでのミランの屋台骨であり、アドリアーノ・ガッリアーニ氏の右腕だった人物も戻ってきた。1993年から2016年までの23年間、メルカートを担当していたウンベルト・ガンディーニ氏だ。テクニカル・ディレクターとして、ミランの黄金時代の真っ只中にいた同氏は取締役になるとみられている。またアーセナルのエグゼクティブ・ディレクターだったイヴァン・ガジディス氏も新体制のミラン入りするという。

 それに伴って、メルカートも大きく動きそうだ。レオナルド・ボヌッチ、スソ、ニコラ・カリニッチ、ジャンルイジ・ドンナルンマらの誰を放出するのか。本当にゴンサロ・イグアインを獲得するのか。まだまだ目が離せないミランである。

文=赤星敬子

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