壁の下を通すフリーキックを決めたボナヴェントゥーラ [写真]=Getty Images
セリエA第11節が30日に行われ、日本代表MF本田圭佑が所属するミランとペスカーラが対戦した。
前節ジェノアに0-3と完敗したミランは、ホームでなんとしても立て直したい一戦だ。本田はベンチスタートとなり、GKジャンルイジ・ドンナルンマ、MFマヌエル・ロカテッリ、FWカルロス・バッカらが先発出場。発熱による欠場が噂されたエムバイェ・ニアンもスタメン入りを果たしている。ここ8試合勝利がないペスカーラは、シーズン2勝目をかけたアウェーゲームに挑む。MFアルベルト・アクイラーニやアフマド・べナーリらがスタメン出場した。
12分、アレッサンドロ・クレシェンツィが左サイドでグスタボ・ゴメスをかわして切り込み、右足で角度のないところからシュートしたが、GKドンナルンマがキャッチしている。得点こそ生まれないものの、序盤はペスカーラが押し込む展開が続く。一方のミランは17分、スソのクロスにバッカが反応し、左足を伸ばしたがしっかりとミートできず、GKアルバロ・ビザーリが難なくキャッチした。
24分、ミランはスソが右サイドを突破すると、ゴール前に低い弾道のボールを送る。中ではニアンやバッカが待っていたが、惜しくもタイミングが合わず逆サイドに流れてしまった。28分にはスルーパスに抜け出したバッカがエリアに進入したが、ディフェンスにクリアされてシュートを放てない。35分には左サイドのフリーキックからジャコモ・ボナヴェントゥーラがエリアに高いボールを送ると、こぼれたところをマッティア・デ・シリオが右足の強烈なボレーで叩いたが、GKビザーリが反応して弾いた。ニアンが詰めてシュートを試みるが、オフサイドが宣告される。
43分、右サイドからのクロスにエリア内でニアンがヘディングで合わせたが、左ポストに直撃して先制には至らない。45分にはエリア外からボナヴェントゥーラが強烈なミドルシュートを放ったが、これもGKビザーリがキャッチして抑えた。
両チームともにゴールを割れず、スコアレスのまま前半を折り返す。
後半開始して早々の49分、ミランはエリア手前左の好ポジションでフリーキックを獲得。これをボナヴェントゥーラが壁の下をすり抜ける低弾道のキックでゴール左下に突き刺した。ミランが1点を先取する。
反撃したいペスカーラは直後の50分にフリーになっていたベナーリがエリア内でボールを受けて強烈な右足シュートでネットを揺らしたが、オフサイドの判定が下されて認められなかった。ミランも51分、左サイドからニアンがグラウンダーのクロスを供給し、バッカが滑り込んだが、左ポストに当たって追加点には至らない。53分、ペスカーラはクロスに頭で合わせようとしたアクイラーニとレティアン・メムシャイが接触。両者は頭を強打して流血しており、治療のために一時試合が中断される。アクイラーニが担架で運ばれてそのまま交代し、メムシャイは包帯を巻いてプレーに戻った。
61分、左サイドで切り込む素振りを見せたスソが切り返してゴール前に進入し、右足でシュートを撃ったがGKビザーリがセーブ。一方のペスカーラはメムシャイがロングシュートを放つが、GKドンナルンマが弾いてコーナーキックに逃れた。その右CKからニアサイドで再びメムシャイが後方に流すようなヘディングで枠を狙ったが、これもGKドンナルンマに阻まれた。
傷を負ったままプレーするメムシャイだが、79分にもゴールを脅かす。エリア外から強烈なミドルシュートを放ち、GKドンナルンマがなんとか弾いて防いだ。こぼれ球を途中出場のレイ・マナイが押し込んだが、オフサイドの判定。ペスカーラはチャンスを多く作りながらも、ミランゴールをこじ開けることができない。後半アディショナルタイムにも何度かシュートチャンスを迎えたが、集中力の高いミランのDF陣がゴールを許さなかった。
試合はそのまま終了し、ミランが1-0で勝利した。次戦は11月6日の第12節で、ミランがパレルモ、ペスカーラがエンポリと対戦する。
【得点者】
1-0 49分 ジャコモ・ボナヴェントゥーラ(ミラン)
By サッカーキング編集部
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