得点を喜ぶユヴェントスイレブン [写真]=Getty Images
セリエA第37節が23日に行われ、ユヴェントスとナポリが対戦した。
すでにリーグ戦4連覇を決めているユヴェントス。20日に行われたコッパ・イタリア決勝でも延長戦の末にラツィオを下し、20年ぶり10回目の同大会優勝を果たしている。一方、チャンピオンズリーグ出場権獲得に望みを残すナポリにとっては負けられない戦いとなる。ユヴェントスは負傷で長期離脱を強いられていたガーナ代表MFクワドォー・アサモアが昨年11月以来のリーグ戦出場となった他、U-21フランス代表MFキングスレイ・コマンら、控え組中心のメンバーとなった。
最初にチャンスを作ったのは、アウェーに乗り込んだナポリ。3分に左サイドから攻めこむと、ロレンツォ・インシーニェからパスを受けたドリース・メルテンスがシュート。しかし、ここはジャンルイジ・ブッフォンが両手で弾いて得点を許さない。
すると、サポーターの声援を背にホームのユヴェントスが徐々に攻勢に出る。13分、ペナルティエリア手前でボールを持ったコマンが浮き球のパスを送ると、ロベルト・ペレイラがペナルティエリア手前でボールを受ける。フリーになったペレイラがこれをゴール右に決め、ユヴェントスが先制に成功する。
先制点を許したナポリ。22分、左サイドのメルテンスがミドルシュートを放ったが、枠の右上に外れてしまった。
35分、ユヴェントスはカウンターからステファノ・ストゥラーロがドリブルで持ち上がり、ペナルティエリア手前右でFKを獲得する。これをキッカーのポール・ポグバが直接狙ったが、わずかに枠の上だった。このまま1-0でユヴェントスがリードして前半を折り返す。
後半立ち上がりの48分、コマンがドリブルで左サイドを突破すると、中央のポグバがボールを受けて逆サイドのストゥラーロへ浮き球のパス。これを走りこんだストゥラーロがダイレクトで合わせたが、惜しくも枠の上に外れた。
50分、ナポリの浮き球のパスがペナルティエリア内にいたアサモアの手に当たったとして、ナポリにPKが与えられる。キッカーのインシーニェが放ったシュートは、一度ブッフォンがセーブしたが、こぼれ球をダビド・ロペスが押し込んでナポリが同点に追いつく。
追いつかれたユヴェントスは、62分にアルバロ・モラタが前線でボールを奪い、ペナルティエリア左のポグバへパス。ポグバが中央に切り込み強烈なシュートを放ったが、GKマリアーノ・アンドゥハルがなんとかキャッチした。
勝ち点3が欲しいナポリ。69分、D・ロペスがペナルティエリア手前からボレーシュートを放ったが、ここはブッフォンがビッグセーブを見せて難を逃れた。
均衡が破られたのは77分。ユヴェントスが攻撃を仕掛けると、モラタが右サイドを突破し、中央へパス。これを受けたストゥラーロが華麗なターンでペナルティエリア内に進入し、左足でカーブシュート。これがゴール左隅に決まり、ユヴェントスが勝ち越しに成功した。
勝ち越し点を奪われたナポリ。89分に左サイドのメルテンスがクロスを上げると、途中出場のマノロ・ガッビアディーニが頭で合わせたが、またしてもブッフォンが好セーブで得点を許さなかった。
後半アディショナルタイム3分、ペナルティエリア内でミゲル・ブリトスとモラタが小競り合いを起こす。ブリトスがモラタに頭突きを食らわせてしまい、一発退場。さらにユヴェントスにPKが与えられた。これを途中出場のシモーネ・ペペがゴール右下に決めて、ユヴェントスがリードを2点に広げた。
このまま試合は終了し、ユヴェントスが3-1でナポリを下した。この結果、4位のナポリと暫定3位のラツィオとの勝ち点差は3のまま変わらず、ラツィオが今節引き分け以上の結果を残すと、CL出場権を逃すこととなる。
最終節、ユヴェントスは敵地でヴェローナと、ナポリはホームでラツィオと対戦する。
【得点者】
1-0 13分 ロベルト・ペレイラ(ユヴェントス)
1-1 50分 ダビド・ロペス(PK)(ナポリ)
2-1 77分 ステファノ・ストゥラーロ(ユヴェントス)
3-1 90+3 シモーネ・ペペ(PK)(ユヴェントス)