ユヴェントスを下したトリノ [写真]=Getty Images
セリエA第32節が26日に開催され、トリノとユヴェントスによる“トリノ・ダービー”が行われた。
前節、2位ラツィオとの直接対決を制し、4連覇に大きく近づいた。22日に行なわれたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント準々決勝セカンドレグでもモナコを抑え、12年ぶりのベスト4へと駒を進めている。この試合でユヴェントスが勝利してラツィオが敗れた場合は、ユヴェントスの4シーズン連続31回目の優勝が決まる。
最初のチャンスはユヴェントス。12分、アンドレア・ピルロの浮き球のパスを受けたアレッサンドロ・マトリが、胸トラップからシュートを放ったが、惜しくも枠の上に外れてしまった。
その後、大きなチャンスを作れないでいたユヴェントスだが、ワンチャンスをものにする。35分、ペナルティエリア手前右でFKを獲得すると、キッカーのピルロが右足でシュート。カーブがかかったボールは、クロスバーに当たりながらゴール右に決まり、ユヴェントスが先制する。
ダービーで負けられないトリノも意地を見せる。45分、ファビオ・クアリアレッラが前線でボールを受けると、ペナルティエリア右で切り返し、逆サイドへラストパス。走りこんだマッテオ・ダルミアンのトラップは大きく流れたが、そのままボールに追いつきシュート。ボールはジャンルイジ・ブッフォンが守るゴールを破り、トリノが同点に追いつく。このまま前半が終了する。
追いつかれたユヴェントスだが、再びピルロが高いキックの精度を見せる。53分、1点目よりやや距離がある位置でFKを得ると、ピルロは無回転シュートで直接狙う。しかし、ここは惜しくもポストに弾かれ得点には至らない。
チャンスを逃したユヴェントスにトリノが襲いかかる。57分、オマル・エル・カドゥーリが左サイドでボールを持つと、外をオーバーラップしたダルミアンへパス。ダルミアンが中央へ折り返すと、ニアに飛び込んだクアリアレッラが押し込み、トリノが逆転に成功した。
その後、両チームともゴールに迫ったが得点は生まれず、トリノが2-1でユヴェントスを下した。トリノにとっては1995年4月9日以来、約20年ぶりにユヴェントスを下した。
次節、ユヴェントスはホームでフィオレンティーナと対戦する。
【スコア】
トリノ 2-1 ユヴェントス
【得点者】
0-1 35分 アンドレア・ピルロ(ユヴェントス)
1-1 45分 マッテオ・ダルミアン(トリノ)
2-1 57分 ファビオ・クアリアレッラ(トリノ)