2015.04.22

復権への階段の昇るユヴェントス…次の目標は他国のクラブ買収?

アニェッリ
ユヴェントスのアニェッリ会長(左)、中央はクラブ幹部のネドヴェド [写真]=Getty Images

 スクデットをほぼ手中にし、4シーズン連続でイタリアの頂点に立つことが確実となったユヴェントス。チャンピオンズリーグで欧州一になる可能性も残している。ここ数年、セリエAのクラブは全体的にどこも資金面では苦労している。

 昨シーズン、インテルはモラッティ・ファミリーからインドネシア人実業家エリック・トヒル氏にオーナーが変わり、経営難により勝ち点剥奪の処分を科せられているパルマの例もある。ここ数週間はミランがアジア人実業家に50%以上の株を譲渡するのではないか、との報道もあった。ただユヴェントスだけは、イタリアのクラブで唯一と言っていいほど、余裕があるという。ヨーロッパの他のリーグを見ても、経営者が豊富な資金力を投資してチームの改造にあたって成績を上げてきた例もある。

 そんなユヴェントスの新たなマーケティング戦略が具体的になってきた。アンドレア・アニェッリ会長は、スポンサーなど次のターゲットを中国と南米に絞っている。「私の祖先は1923年からこのクラブを率い、重要な数々のタイトルを勝ち取ってきた。だが時代は変わってきた。一時期、イタリアは世界の頂点に達したこともあった。だが現在、過渡期に差し掛かっている。再浮上するためには、総合的なものの見方をしなければならない。構成的なメンタリティーも必要だ」と前置きした。

「私が現職に就任した2010年、1100万ユーロ(約14億3000万円)を投資した。もちろん現場のサッカーを中心に据えたプロジェクトだ。一クラブ、一チームとしての哲学を持ち、全員が役に立つ。本物の有益な人材を確保してきた。最終的にはピッチで答えが出るとしても、だ」といきさつを語った。近い将来をどう描いているのか。「中国、南米、インドネシアの市場に大変注目している。ユヴェントスというブランドを成長、発展させていかなければならない」と具体的な地域も構想に入っている。

 また仰天プランを明らかにした。「スペインかポルトガルのクラブを買収するチャンスを探している。この2つの国はとても魅力的で興味深い。特にEU外枠選手の登録についてだ。まだ現段階では頭の中にあるというだけ。実際に動いてはいない」と同会長は語った。

 しかし実際には昨年秋以降に、ポルトガルのボアヴィスタのデータを集めていたようだ。目をつけている具体的なクラブがあり、“動いてはいない”わけではないようなのだ。チーム力という言葉に加え、“クラブ力”という言葉があるのなら八百長事件から完全復活したユヴェントスのそれは超Aクラスだろう。“クラブ力”という意味ではドイツ、イングランドなどから後れを取っているイタリア。ユヴェントスにはパイオニア的存在になってほしい。

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