バイエルンとレヴァークーゼンの一戦はドローで終了 [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第5節が28日に行われ、バイエルンとレヴァークーゼンが対戦した。
今シーズンのマイスターシャーレの行方を占う一戦が第5節にして実現した。ヴァンサン・コンパニ新監督の下で覇権奪還を期すバイエルンはここまで公式戦6連勝と好調を維持。その間に合計29ゴールを挙げるなど、各国のスター選手を擁する攻撃陣が輝きを放っている。一方、昨シーズンの無敗王者レヴァークーゼンは守備面で不安定さが露呈しているものの、リーグ戦でここまで3勝1敗とまずまずの序盤戦を過ごしている。新旧王者による今シーズン初の直接対決はどちらに軍配が上がるだろうか。両チームともに現状で考えられるベストメンバーを揃え、大一番に臨む。
序盤はホームのバイエルンが主導権を握り、各選手が流動的に動きながらチャンスをうかがう。ボール保持率を高めつつ、素早い攻守の切り替えでカウンター攻撃の芽を摘み、レヴァークーゼンを押し込み続ける。中央で起点を作るジャマル・ムシアラや攻撃時に内側に絞るラファエル・ゲレイロが果敢にミドルシュートを狙うと、21分にはムシアラが細かいタッチのドリブルで相手DFのファウルを誘発。ボックス手前の絶好の位置でFKを獲得したが、ミカエル・オリーズのキックは枠を外れた。
劣勢が続いたレヴァークーゼンは31分、バイエルンのミスから左CKを獲得すると、ファーサイドに流れたボールをグラニト・ジャカが斜め後方へ落とし、待ち構えていたロベルト・アンドリッヒが右足を一閃。低い弾道の強烈なシュートがゴール左隅に突き刺さり先制に成功した。ビハインドを負ったバイエルンだったが39分に試合を振り出しに戻す。バイタルエリア中央でクリアボールを拾ったアレクサンダル・パヴロヴィッチが胸トラップから右足を一閃。鋭くドライブ回転がかかったシュートがゴール右上隅に突き刺さった。
前半は両者一歩も譲らず1-1で終了。タイスコアで運命の後半を迎えることとなった。
後半最初の決定機は48分のバイエルン。中央で起点を作ったオリーズが右へ展開し、ハリー・ケインがファーサイドへ絶妙なクロスを送ると、走り込んだセルジュ・ニャブリが左足で合わせる。しかし、ダイレクトボレーは右ポストに阻まれ、こぼれ球に詰めたシュートもクロスバーを叩いた。57分にはジョシュア・キミッヒの長いFKからゴール前で混戦となり、最後はオリーズが至近距離からシュートを放ったが、GKルーカス・フラデツキーの好セーブに阻まれた。
レヴァークーゼンが前半と比較しやや前がかりになるなか、シュートチャンスの数で上回ったのはバイエルン。68分、途中出場のキングスレイ・コマンが起点を作り、パスを受けたキミッヒがボックス手前から右足を振ったが、惜しくも枠の外へ。その後も優位に試合を進めるもなかなか追加点を奪うことができない。一方のレヴァークーゼンは88分、カウンターから途中出場のネイサン・テラにチャンスが訪れたが、シュートがGKマヌエル・ノイアーに阻まれた。
試合はこのまま1-1で終了し、両チームが勝ち点「1」を分け合う結果となった。次節、バイエルンは10月6日にアウェイでフランクフルトと、レヴァークーゼンは同5日にホームでホルシュタイン・キールと対戦する。
【得点者】
0-1 31分 ロベルト・アンドリッヒ(レヴァークーゼン)
1-1 39分 アレクサンダル・パヴロヴィッチ(バイエルン)
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト