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“王様”も“王子様”もいないブンデスリーガ…空位となった“得点王の座”に就くのは誰だ!?

“空位の玉座”を狙うストライカー達 [写真]=Getty Images

 今週末に開幕を迎える2022-23シーズンのブンデスリーガだが、今季は“得点王争い”が異常事態となるだろう。
 
 まずは、昨シーズンまで5年連続で得点王に輝いてきた世界一の点取り屋が不在なのだ。バイエルンの絶対的エースだったポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキは今オフにバルセロナへ移籍。計7度の最多ゴールを誇る大本命がリーグを去ったことで、得点王争いは混戦必至となっている。
 
 ブンデスリーガを去ったのはレヴァンドフスキだけではない。ドルトムントでゴールを量産して2シーズン連続で得点ランク3位に入っていたノルウェー代表の怪物、22歳のアーリング・ハーランドもマンチェスター・シティへと巣立ってしまった。これで得点王争いにおける“王様”と“王子様”がいなくなってしまったことになる。それでは、誰が『Torjägerkanone(トーイェガカノーヌ)』(得点王に贈られる大砲のトロフィー)を手中に収めるのか、ブックメーカーのオッズと共に予想しよう。
 

■サディオ・マネ(バイエルン/セネガル代表FW) 得点王オッズ=6倍

 

 本命不在の今季の得点王争いにおいて最有力と目されるのは、やはりレヴァンドフスキの後釜となりうるアタッカーだ。リヴァプールからバイエルンにやってきたセネガル代表FWサディオ・マネ(30歳)である。爆発的なスピードと異次元の身体能力で、難しいゴールを決め続けるストライカーだが、最大の魅力は“安定感”かもしれない。
 
 オーストリアのザルツブルクに加入した2012-13シーズンから、常に試合に出続けてゴールを量産しているのだ。過去10シーズンは、全てリーグ戦25試合に出場して必ず2桁ゴールをマーク。プレミアリーグ初挑戦となったサウサンプトン時代にも、加入1年目の2014-15シーズンにリーグ戦30試合で10ゴール。チーム2位のゴール数を誇った。
 
 そしてリヴァプールに引き抜かれたあとも勢いは衰えず、2018-19シーズンには22ゴールを叩き出してピエール=エメリク・オーバメヤン(当時アーセナル)やモハメド・サラー(リヴァプール)と並んでプレミアリーグの得点王に輝いた。結局、8年在籍したプレミアリーグでは263試合に出場して111ゴールの数字を残している。だからバイエルンでもゴールが約束されているはずだが、唯一の気がかりは爆発力の乏しさか。プロキャリアにおいて、得点王に輝いたのは前述の1回しかないのだ。
 

■パトリック・シック(レヴァークーゼン/チェコ代表FW) 得点王オッズ=8倍

 英国ブックメーカー『ウィリアムヒル』の得点王オッズで、最右翼とされるマネの「7倍」に次いで本命視されているのはレヴァークーゼンのFWパトリック・シック(26歳)で「8倍」だ。シックは、裏への抜け出しやクロスへの飛び込みなど豊富な得点パターンを誇り、昨シーズンは大爆発。レヴァークーゼンのシーズン前半戦のクラブ記録となる16ゴールを叩き出し、最終的にブンデスリーガ27試合で24ゴール。怪我による2度の離脱がなければ、得点王に輝いたレヴァンドフスキ(35ゴール)を脅かしていたかもしれない。1ゴールにかかった時間は「86分」で、レヴァンドフスキ(84分)に迫る勢いだったのだ。
 
 今年5月には2027年まで契約を延長しており、2012-13シーズンのFWシュテファン・キースリング(現在レヴァークーゼンのコーディネーター)以来となる「レヴァークーゼンの選手による得点王」を目指す。
 

■クリストファー・エンクンク(ライプツィヒ/フランス代表MF) 得点王オッズ=9倍

 
 次に注目すべきは何でもできるライプツィヒのMFクリストファー・エンクンク(24歳)。ストライカーではないが、昨季は2トップの一角で使われるなど、かなり高い位置で起用されて本職はMFだがリーグ4位タイの20ゴールを叩き出した。彼の場合はゴールだけでなく、味方のチャンスも作り出し、トーマス・ミュラー(18本)に次ぐリーグ2位の13アシストを記録した。
 
 その活躍でブンデスリーガの年間最優秀選手に選ばれたほか、DFBポカールではライプツィヒにクラブ史上初となるタイトルをもたらした。シック同様、今オフには2026年まで契約を延長しており、新シーズンも活躍が期待される。
 

■カリム・アデイェミ(ドルトムント/ドイツ代表FW) 得点王オッズ=11倍

 
 “王様”の後釜に負けじと、“王子様”の後釜もゴールを量産するかもしれない。本人は「自分はハーランドとはタイプが違う」と話しているが、ハーランドの足跡をたどるようにザルツブルクから今夏ドルトムントに加入したFWカリム・アデイェミ(20歳)にも得点を期待してしまう。
 
 バイエルンの下部組織などを経てオーストリアのザルツブルクでプロキャリアを歩み始めたアデイェミは、圧倒的なスピードが武器。昨季は、オーストリアリーグで19ゴールを決めて得点王に輝き、チームをリーグ&カップの国内2冠に導いた。20歳131日での得点王は、データ会社『Opta』によるとオーストリアリーグ史上最年少だったという。
 
 既にドイツ代表でも試合に出ており、デビュー戦となった昨年9月のアルメニア戦では、72分から途中出場して終了間際に華麗なワンツーからデビューゴールを決めて見せた。大舞台にも強いヤングスターに注目だ。
 

■アンドレ・シウヴァ(ライプツィヒ/ポルトガル代表FW) 得点王オッズ=13倍

 
 ライプツィヒから2人目のランクインとなったのはFWアンドレ・シウヴァ(26歳)だ。移籍1年目となった昨季は、ブンデスリーガで11ゴールに留まったが、2年目となる今季は爆発の予感がする。実は、フランクフルト時代も1年目の2019-20シーズンは12ゴールに留まりながら、2年目に大ブレーク。ハーランド(27点)を上回る28ゴールを叩き出して、レヴァンドフスキ(41点)に次いで得点ランク2位に入った。2年目のジンクスがあるのなら、彼も得点王候補と呼べるはずだ。
 

■その他

ケルンFWモデスト(左)とバイエルンFWニャブリ

 
 上記の「得点王の候補トップ5」に続くのは、ブンデスリーガで実績のある選手たちだ。オッズ「15倍」につけるのは、ケルンのFWアントニー・モデスト(34歳)とバイエルンのFWセルジュ・ニャブリ(27歳)だ。モデストは、昨季ブンデスリーガで20ゴール(4位タイ)。そのうち半数をヘディングで決めており、空中戦に絶対の自信を持つ。一方でニャブリはバイエルンで4季連続2桁ゴール中。昨季は自己最多の14ゴールをマークし、今オフに契約を延長した。

左からFWマレン、FWクラマリッチ、FWカライジッチ

 
 次に3選手が「17倍」のオッズで並んでいる。ホッフェンハイムのFWアンドレイ・クラマリッチ(31歳)、ドルトムントのFWドニエル・マレン(23歳)、シュトゥットガルトのFWサーシャ・カライジッチ(25歳)。この中では、遠藤航や伊藤洋輝のチームメイトであるカライジッチに注目したい。昨季は怪我のため出場機会が限られたが、2メートルの長身を活かしたプレーで「はまれば強い」タイプだ。
 
 果たして、誰が栄えある栄冠を手にするのか? ちなみに上記に挙げた選手たちは、誰がブンデスリーガ得点王に輝いても初受賞となる!

(記事/Footmedia)

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