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厳しい苦境に立つ浅野拓磨…「監督は練習を見てメンバーを決めていない」

2018.02.25

フランクフルト戦で5試合ぶりにメンバー入りした浅野拓磨 [写真]=Bongarts/Getty Images

 FW浅野拓磨が厳しい苦境に立たされている。シュトゥットガルトは、24日に行われたブンデスリーガ第24節でフランクフルトをホームに迎え、1-0で3連勝を飾った。浅野はタイフン・コルクト新監督就任後、初のメンバー入りを果たしたが、出番は回ってこなかった。「まだまだ自分の力が頼られている部分は少ないなと感じました」と試合後に悔しさを滲ませた。

 浅野は新監督就任後、3試合メンバー外が続き、明らかにチーム内の序列が下っていた。「監督がどう見ているかは、はっきりとはわからないですけど、自分の位置としては危険なところにいる」。その理由を「監督とも話をした」という浅野は、指揮官の言葉とともに説明した。「監督は練習を見てメンバーを決めていないと言っていました。じゃあ僕が何をすればいいのかとは聞きましたけど。この2、3週間は、今までの経歴やどういう選手かというのを見て判断し、試合を考えてメンバーを決めていると言っていました」。

 コルクト新監督は、3日に行われた初陣の第21節ヴォルフスブルク戦で元ドイツ代表FWマリオ・ゴメスを1トップで起用したが、1点ビハインドの後半からドイツ人FWダニエル・ギンチェクも投入し、「4-4-2」に変更。ゴメスの同点弾で引き分けに持ち込むと、就任2戦目からは「4-4-2」を採用し、ボールを収められるゴメスとギンチェクの長身コンビを2トップで起用している。一方、「監督は僕が1番前(の選手)だと言っている」とトップの選手として扱われている浅野は、スピードを武器に裏への飛び出しを得意とするタイプ。練習で調子をアピールしたとしても、戦術的な理由によりメンバー外という判断だったようだ。

 さらに、前線の選手にとっては途中出場も厳しいのが現実だ。11日の第22節ボルシアMG戦、18日の第23節アウクスブルク戦、そして今節のフランクフルト戦は、それぞれ前半の内に先制点を奪い、後半途中から5バックに変更して守備を固め、いずれも1-0で3連勝を収めた。交代枠は主に守備的な選手の投入に使われ、手堅く勝利をつかむ“勝ち逃げプラン”が確立している。

 だが、「練習を見てメンバーを決めていない」と事実上の構想外とも取れる言葉を受けても、浅野はポジティブな姿勢を貫く。「やるべきことは本当に変わらないですし、そうやって言われたからってそんなに驚きもなかったです。出られていないことが現状なので、それは変わりないですし、それに対して今までネガティブに考えずに、ポジティブに常に前向きに取り組み続けています」。

 そんな中、新監督就任後初のメンバー入りは、出場に近づく一歩となったはずだ。新体制となってまだ1カ月のため、今後ゴメスとギンチェクの2トップが機能せず、浅野のスピードが必要となってくる場面が出てきてもおかしくはない。浅野本人も「(序列を)覆すのは自分自身(次第)だと思っているので、練習でやっていくしかないと思う」と冷静に意気込む。

「チャンスはいつかやってくる。そのチャンスが来た時に無駄にしないように、常にいい準備をし続けるしかない。自分の中でもいい準備はできていると思っているので、チャンスが来た時にものにできるように、常に準備態勢を整えておくだけだと思う」。

 後半戦7試合を終えて未だ出場がないため、移籍も噂されるが、Jリーグ復帰については「全く頭になかった。考えていなかったです」と断言。「ここで試合に出ることしか考えていないです」。浅野が厳しい苦境に真っ向から立ち向かう。

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