アウクスブルク戦に出場した香川。引き分けに終わったが、存在感を発揮した [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第33節が13日に各地で行われ、日本代表MF香川真司の所属する3位ドルトムントは、同FW宇佐美貴史所属の13位アウクスブルクと敵地で対戦し、1-1で引き分けた。
2試合ぶりに先発起用となった香川は、第29節以来となるフル出場。1点を追う32分には、香川が放ったシュートをガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンがコースを変え、同点弾につなげた。宇佐美は3戦連続のベンチ外だった。
ドルトムントの地元紙『Ruhr Nachrichten』は、試合後の採点に「常に存在感を発揮した香川、試合に絡めなかった(マルコ)ロイス」との見出しをつけ、今シーズン5アシスト目をマークした香川に、他2選手とともに最高点となる「2.5」を与えた。(ドイツ紙の採点は最高1点、最低6点)
寸評では「ゴンサロ・カストロの出場停止の恩恵を受けたのが、このすばしこい10番(ゲームメーカー)だった。前節のホッフェンハイム戦からメンバー変更があったのは、そこだけだった。前後半ともに、ちょっとしたアクションながらも、ビッグチャンスを引き出すような動きが数多くあり、先発抜擢に相応しいパフォーマンスだった」と、巡ってきたチャンスを生かした点を高く評価。
さらに、「同点ゴールも彼による部分が大きい。ピエール・エメリク・オーバメヤンは、香川のシュートに足を合わせるだけでよかったのだから」と得点シーンを描写し、ほとんど香川のゴールだったとの見方を示した。
『Westdeutsche Allgemeine Zeitung』紙も、香川にチーム最高タイとなる「2.5」の高い点数をつけた。
寸評では「同点ゴールをアシスト。ただし、これは意図的にアシストしたものではなかっただろう」と、自らのシュートが、予期せぬかたちでオーバメヤンのゴールになったと説明。
続けて、「良い面もあれば、そうでない面もあった。良かったのはドリブル突破で、61分にはオーバメヤンへ鋭いセンタリングを上げている。良くなかったのは、パスミスだ。それでも攻撃陣の中ではベストプレーヤーだった」と、完璧なパフォーマンスには届かなかったものの、攻撃の中心として上々の出来だったとした。
ドルトムントは4位ホッフェンハイムに勝ち点で並ばれたが、3位をキープ。20日の最終節はホームにブレーメンを迎える。自動降格の可能性はなくなったものの14位に後退したアウクスブルクは、アウェイでホッフェンハイムと対戦する。
By サッカーキング編集部
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