2002年にトップチームデビューを果たしたラームは次節シャルケ戦でバイエルン公式戦500試合に到達する見込み
今週末、ブンデスリーガ第19節が開催され、バイエルン・ミュンヘンは内田篤人が所属するシャルケを本拠地に迎える。この試合で、バイエルンに所属するフィリップ・ラームが、同クラブでの公式戦出場500試合という大記録を達成する見込みだ。
バイエルンでは過去にゲルト・ミュラー氏(568試合)、ハンスゲオルク・シュワルツェンベック氏(549試合)、クラウス・アウゲンターラー氏(545試合)、フランツ・ベッケンバウアー現名誉会長(534試合)、ベアント・デュルンベルガー氏(501試合)の5人しか到達しておらず、シャルケ戦でラームが出場すれば、同クラブ史上6人目の快挙となる。
ラームのバイエルンでの公式戦デビューは2002年、当時の本拠地ミュンヘン・オリンピア・シュタディオンで行われた、欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ最終戦RCレンス(フランス)戦だった。19歳の誕生日を2日前に終えた同選手は、この試合の後半ロスタイムにピッチへ投入されたが、しかしトップチーム定着は叶わず、このシーズンはバイエルン2軍の主力としてレギオナルリーガ(当時3部)に出場する日々となった。
転機となったのはこの翌年、2003/04シーズンにシュトゥットガルトへ期限付き移籍を果たしたことだ。後にバイエルンでともに戦うことになるフェリックス・マガト監督の下、同クラブではSBとしてレギュラーの座を獲得し、在籍した2年間でブンデスリーガ53試合、公式戦71試合に出場。プロ選手として大きく成長したラームは、その後戻ったバイエルンの黄金期を支え、ブンデスリーガでは319試合に出場、そのうち240試合で勝利を飾っている。なお、この出場試合勝利数の記録において、同選手は現在ブンデスリーガ史上5位である。
ラームのすごさは、これだけではない。バイエルンとシュトゥットガルトでブンデスリーガ372試合に出場した中、彼のボールロストから失点につながってしまったのは、たったの4回。また守備的プレーヤーながら累積警告による出場停止はこれまで1度もなく、通算イエローカード枚数は24、ファウル数はこれまでのキャリアでわずか199回しかない。同リーグ史上、ラームよりも“クリーンな鉄人”は、おそらくどこにもいないのではないだろうか。
すでに2018年夏での引退を表明しているラーム。残された1年半の現役生活で、さらなる記録の樹立が望まれる。
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