ドルトムントへの移籍が決まったFWウスマン・デンベレ[写真]=Getty Images
日本代表MF香川真司が所属するドルトムントは12日、レンヌに所属するU-21フランス代表FWウスマン・デンベレの獲得を発表した。日本語版クラブ公式サイトが伝えた。
ドルトムントは、欧州全土のトップクラブに注目されていた18歳の新鋭デンベレと2021年6月30日までの長期契約を締結。その他の詳細は非公開となっている。
ノルマンディー出身のデンベレは、これまで各世代のフランス代表として活躍。この数カ月で欧州のビッグクラブからオファーが殺到していたものの、早い時期にドルトムント加入を決断していたという。
ドルトムントのスポーツディレクターを務めるミヒャエル・ツォルク氏は、「ウスマンは攻撃的なポジションなら、ほぼどこでもプレーできる。1対1に強く、両脚を同じように使える上、ドリブルのスキルとスピードにも恵まれていて、ゴール前で危険な選手だ。欧州の名だたる名門クラブからオファーが相次いでいたにもかかわらず、そのすべてを断っていたこと。そしてかなり以前からドルトムント加入を決め、その意思を貫いてくれたことに感服するしかない」とコメント。
ハンス・ヨアヒム・ヴァツケCEO(最高経営責任者)も「そのような振る舞いは当然のことではなく、彼の真の人間性が表れている。彼はこれまで、この特別なクラブのために、この素晴らしいスタジアムで、ドルトムントのインテンシブなサッカーをプレーすること以外に興味はないという印象を与え続けてくれた」と付け加えた。
ドルトムントは、リーグ・アンで輝きを放っていたデンベレを数年前からチェック。レンヌでは最初のシーズンからリーグ戦25試合に出場し、計12ゴールをマーク。さらに5アシストを記録しており、リーグ・アンの最優秀若手選手に選ばれたばかりだった。
デンベレ自身も、「ドルトムントは早い段階から自分に強い興味を示してくれて、いつでも密接に連絡を取り続けてくれた。それで大きく心を動かされたんだ。ボルシアのスポーツ理念にも心から賛同しているよ。8万人以上の大観衆が見守るジグナル・イドゥナ・パルクで、新たなチームメートとともに、ブンデスリーガやチャンピオンズリーグのピッチに立つ瞬間が待ちきれないね」と新たなチャレンジを楽しみにしている。