決勝点をアシストした香川(右) [写真]=Borussia Dortmund/Getty Images
13日に行われたブンデスリーガ第16節で、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントは、同代表MF長谷部誠が所属するフランクフルトと対戦し、4-1の快勝を収めた。43分から途中出場し、試合終了までプレーした香川が試合後の取材に応じている。
2試合連続のベンチスタートとなったことについて、香川は「監督が決めることなので仕方ないですけど、もちろん選手としては悔しいですね。切り替えてやるしかなかったですし、試合に勝ってまずは良かったと思います」と話し、悔しさをにじませた。
開始早々の6分に先制点を許したドルトムント。ベンチから見た前半のチームについて問われると、「練習から意図していた崩しができていた部分はたくさんあったので、しっかり逆転する力であったり、チャンスを作り出す力を示せたと思う。(逆転するのは)時間の問題だったと思います」と答え、先制されたあとも落ち着いて自分たちのサッカーができていたと分析した。
チーム全体のパフォーマンスについては、「うまくいかないところも出てくるかなと思ったんですけど、意外とフランクフルトが前がかりに来なかったですし、ボールを取った後も精度が低かったので助かりました。相手が退場したのもあるんですけど、しっかりと90分通して(試合を)コントロールできたと思います」と振り返り、満足感を示した。
チームの2点目となるガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンの勝ち越し点をアシストした香川。その場面については、「良い形で崩せたと思いますし、イメージの共有が本当に大事なんで、それがしっかりと結果にあらわれて、また次につながってくると思います」と、狙い通りのコンビネーションからの得点に手応えを感じたと語った。
ドルトムントは10日に行われたヨーロッパリーグ(EL)・グループステージ最終節PAOK戦で0-1と公式戦3試合ぶりの敗戦。その試合から中2日でのフランクフルト戦だったことについて、「別にこの間のことはみんな引きずってないですね。しっかりと切り替えて試合に臨めているし、だからこそこうやって大差で勝てたと思います。次またアウェーで試される一戦だと思うんで、しっかり準備してやっていきたいです」と言及し、目の前の一戦一戦に集中して臨むことが大事だと強調した。
ドルトムントは今後、16日にDFBポカール3回戦アウクスブルク戦、19日にブンデスリーガ第17節ケルン戦と、年内は中2日での連戦が続く。過密日程について、「ケガだけはしないように年内終えたいですね。(次の)2試合を乗り切れれば休みがあるんで後半戦もまた行けると思いますし、この2試合集中して戦いたいなと思います」と、年内最後の2試合をケガなく良い形で終えたいとコメントした。
最後に、対戦相手の長谷部について問われると、「ハセさんはあのチームで一番しっかりとボールも出せるし、ポジショニングも良いから、起点を作られたら嫌だったので厳しく行きましたね。あそこさえ潰しとけば展開的に怖さはなかったんで、あそこはしっかりとマークするようにしていました」と、意識的にマークしていたと明かした。
By サッカーキング編集部
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