2015.11.26

欧州全土を揺るがしたテロ…ブンデスリーガでも厳戒態勢が敷かれる

シャルケ
警備員からチェックを受けるシャルケサポーター [写真]=Bongarts/Getty Images
ドイツ在住。ライター兼サッカー指導者

 各国代表戦が終わり、この週末には再びブンデスリーガの熱気が戻ってきた。しかし、13日に起こったパリ同時多発テロ、そしてテロの脅威により17日の国際親善試合ドイツ代表対オランダ代表がキックオフ直前で中止された影響は、まだ色濃く残っている。

 20日、ブンデスリーガ第13節のファーストゲームとして、DF酒井高徳のハンブルガーSVが日本代表MF香川真司の所属するドルトムントを迎えて試合を行った。HSVはこれまでホームゲームの際に平均400人の係員で対応しており、同クラブにとって最も危険度の高いブレーメン戦の時でさえ最大550人態勢だったが、今回は通常の1.5倍となる600人を配置。普段よりもはるかに厳しいボディチェックと荷物検査がファンに対して行われ、さらにVIPチケットを持っている人間やメディア関係者も彼らと同じ列に並び、検査を受けることが義務付けられていた。ドイツ紙『ビルト』によれば、キックオフ前の入場ゲート付近は「早い時間から長蛇の列ができていた」とのことだが、しかし「全ての人がこれに理解を示し、規律を持って行動していた」という。

 また同紙によると、試合前には多くの警察官が爆発物探知犬とともにスタジアム周辺を検査。そしてキックオフ4時間前から、100人態勢で5万7000の全座席、売店、トイレ、監督や選手らが座るベンチなどがくまなくチェックされ、不審物が設置されていないか調べられたそうだ。

 では、ブンデスリーガ2部はどうだったのだろうか?

 同日、フォルトゥナ・デュッセルドルフ対デュイスブルクの“隣町ダービー”が、前者のホームタウンであるデュッセルドルフで開催された。こちらもHSV対ドルトムントと同じく、報道関係者にも厳しいチェックが行われていたようで、『ビルト』のヨルク・ツショーヘ記者は「入場チェックは2回あった。ノートパソコンが入っているかばんも調べられた。セキュリティの係員たちは非常にピリピリしていた。ミスが許されない状況だからね」と描写している。なお、この試合では危険を避けるため、係員でさえリュックサックなどのバッグ類を持参することが許可されていなかったという。

 ちなみに21日には、ボルシアMG戦を観戦するため敵地メンヒェングラートバッハに向かっていた、日本代表MF清武弘嗣と同DF酒井宏樹が所属するハノーファーのサポーターが、電車内に設置されている手動の緊急停止用ブレーキを引き、ドアをこじ開けたとして警察のお世話になり、他にはDF内田篤人が所属するシャルケ対バイエルンの試合前、スタジアム北側にあるチケット窓口付近でファン同士による乱闘騒ぎが発生。地元誌『レヴィーア・シュポルト』によれば、友好関係を結んでいるバイエルンとボーフムのサポーターが現場に押し掛けてきたことが原因のようで、何人かがケガを負ったとのことだが、幸いどの会場でも運営側の必死の努力により、試合そのものは平穏無事に行われている。

文=鈴木智貴

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