バイエルンの1000勝を記念したスタジアムのモニター [写真]=Bongarts/Getty Images
24日に開催されたブンデスリーガ第10節で、FW大迫勇也とMF長澤和輝が所属するケルンを4-0で下したバイエルン。同クラブは今節、「第10節終了時点での最多得点記録」を33に更新し(※1974-75のフランクフルト、1976-77のバイエルンがともに32でこれまでの最多)、同リーグ史上初の開幕10連勝、さらにリーグ戦1000勝目までも達成した。
1965-66シーズンの1部昇格以降、その舞台に在籍し続けるだけあって、もちろんバイエルンが積み重ねた“分母”はトップクラスだ。彼らが戦った1714という試合数を上回るのは、ブンデスリーガ創設の1963-64シーズンから現在まで1部でプレーする唯一のクラブであり、現在日本代表DF酒井高徳も籍を置くハンブルガーSVの1774試合と、ブレーメンの1740試合だけである。
しかし、バイエルンに次いで勝利数が多いのは、そこから大きく離れてブレーメンの741勝、3位がHSVで721勝、4位は日本代表MF香川真司のドルトムントとシュトゥットガルトで711勝となっており、そもそもバイエルン以外に800勝を達成したクラブは存在しない。また勝率で見れば、首位と2位の差は実に15パーセント以上もある。
そんな中、ドイツ紙『ビルト』は今回のバイエルン1000勝を記念し、「君たちが応援するクラブがその記録に到達するのは、一体いつになるのだろうか?」という企画をオンライン上で行った。
同紙の計算方式は、まず今シーズンを除く過去52シーズンの勝利数から、1シーズンあたりの平均勝利数を算出。その数字をこれまでの通算勝利数に足していき、それが1000に到達する年を調べている。
その結果は以下の通りとなった。(※西暦で表記。今季1部に所属しているクラブのみ)
1位:バイエルン…2015年
2位:ブレーメン…2033年
3位:ハンブルガーSV…2035年
4位:ドルトムント…2036年
4位:シュトゥットガルト…2036年
6位:ボルシアMG…2043年
7位:シャルケ…2045年
8位:ケルン…2049年
9位:フランクフルト…2053年
10位:レヴァークーゼン…2062年
11位:ヘルタ・ベルリン…2094年
12位:ハノーファー…2144年
13位:ヴォルフスブルク…2166年
14位:マインツ…2448年
15位:ホッフェンハイム…2621年
16位:アウクスブルク…3073年
17位:ダルムシュタット…5412年
18位:インゴルシュタット…1万4950年
過去10~20年で急激に力をつけてきたヴォルフスブルクやレヴァークーゼンなどは、1部での成績は決して悪くないが、そもそも在籍年数が少ないため、必然的に順位が下がっている。
この点に関してはドイツ人読者も異論があるようで、コメント欄に「52シーズンで計算するのではなく、1部にいた年の勝ち星を見ないと本当の数字は割り出せない」と書き込む者もいたが、「インゴルシュタットよ、前進だ!お前たちならできる!」と記したペンネーム「RR」さんが、その他の読者から最多の「いいね!」を獲得している。
文=鈴木智貴
By 鈴木智貴