バイエルン戦に先発した武藤嘉紀(手前) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第7節が26日に行われ、日本代表FW武藤嘉紀が所属するマインツとバイエルンが対戦した。武藤はワントップの位置で6試合連続の先発出場を果たしている。
マインツは前節のレヴァークーゼン戦に敗れ、3勝3敗の9位につけている。バイエルン相手には2011年11月から7試合、未勝利が続いていて、ホームで久々の勝利を奪いたいところだ。一方、前節2位のヴォルフスブルクを5-1で粉砕したバイエルン。途中出場のポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキが、9分間で5ゴールを奪う大活躍を見せ、ブンデスリーガの新記録を打ち立てた。今節、バイエルンはレヴァンドフスキを先発で起用し、チリ代表MFアルトゥーロ・ビダルやドイツ代表MFマリオ・ゲッツェはベンチスタートとなった。
試合は序盤からバイエルンが支配する。20分、キングスレイ・コマンがドリブル突破でエリア内右に進入すると、倒されてバイエルンがPKを獲得する。しかし、キッカーのトーマス・ミュラーがこれをゴール右上に外してしまい、先制ゴールを奪うことはできなかった。
その後もペースを握るのはバイエルン。25分、中盤でFKを獲得すると、ダヴィド・アラバが直接狙ったが、ここはGKロリス・カリウスに防がれてしまった。
ほとんどチャンスがなかったマインツに絶好機が訪れる。28分、左サイドでボールを受けたパウロ・デ・ブラシスがエリア左横から中央へ折り返しのボールを送る。相手DFにカットされたボールを拾った武藤がワンタッチから右足シュートを放ったが、ここはわずかにポストの左に外れてしまった。
続く34分には左サイドのドゥグラス・コスタがエリア手前まで持ち込みミドルシュート。しかし、ここは枠右上に外れてしまった。前半はバイエルンがペースを握ったが、0-0のまま終了を迎えた。
後半立ち上がりの51分、バイエルンがようやく均衡を崩す。右サイドのコマンがエリア右横まで持ち込みクロスボールを供給。これをファーサイドのレヴァンドフスキが頭で合わせ、バイエルンが先制に成功した。レヴァンドフスキにとってはブンデスリーガ通算100ゴールのメモリアルゴールとなった。
リードを手にしたバイエルンは、58分にミュラーを下げてビダルを投入した。62分、左サイドを突破したD・コスタが左足で低いクロスを上げると、ファーサイドにコマンが飛び込んだ。しかし、ここはGKカリウスの好セーブに阻まれた。直後の63分、エリア内でビダルからのラストパスを受けたレヴァンドフスキが、相手GKをかわして左足でボールを流し込み、バイエルンがリードを2点に広げた。
得点が欲しいマインツは、67分にユヌス・マッリを下げてハイロ・サンペイロを投入した。
一気に試合を決めにかかるバイエルン。68分には左サイドを突破したD・コスタがエリア内左からマイナスの折り返しを送ると、ファーサイドに飛び込んだコマンがこれを押し込み、3点差をつけた。
試合をほぼ手中に収めたバイエルンは70分、29日のチャンピオンズリーグに向けてD・コスタをベンチに下げ、ゲッツェをピッチに送り込んだ。
その後スコアは動くことなく、アウェーに乗り込んだバイエルンが3-0でマインツを下し、開幕7連勝を飾っている。一方、マインツは今シーズン初の連敗となってしまった。なお、武藤はフル出場を果たしたが、4試合ぶりの得点を決めることはできなかった。
次節、マインツは敵地でダルムシュタットと、バイエルンはホームで日本代表MF香川真司が所属するドルトムントと対戦する。
【得点者】
0-1 51分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)
0-2 63分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)
0-3 68分 キングスレイ・コマン(バイエルン)