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踏んだり蹴ったりのバイエルン…誤審を認めた主審に社長は怒り隠せず

PK戦の末にDFB杯敗退となったバイエルン [写真]=Getty Images for FC Bayern

 準決勝ながら、ドイツ国営放送『ARD』が視聴者数1287万人を記録したDFBポカール、日本代表MF香川真司が所属のドルトムントバイエルンの一戦。テレビを視聴していた人の42.3パーセントが、『ARD』にチャンネルを合わせており、衛生放送『Sky』も中継していたことを考えると、いかにこの両チームの激闘が高い関心を呼んだかが分かる。

 ドイツ中を釘づけにした一戦は、明暗くっきりの結果となった。泣きっ面に蜂となったのが、4人連続でPKを失敗という失態の末に敗退したバイエルンだった。2シーズンぶりの3冠、そしてポカール3連覇の夢がついえただけでなく、オランダ代表FWアリエン・ロッベンとポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキが負傷という深手まで負った。

 さらに、手が届きかけていた決勝への切符が誤審によってこぼれ落ちた可能性もあり、まさに踏んだり蹴ったりだ。問題となったのは、バイエルンが1-0のリードで迎えた55分のシーン。ゴール前で、ボールはドルトムントのドイツ代表DFマルセル・シュメルツァーの腕に当たったが笛は鳴らず。バイエルン側の抗議にも判定が覆ることはなかった。

 この判定で恩恵を受け、その20分後に同点に追いついたドルトムントのユルゲン・クロップ監督でさえ、「言うまでもなく、明らかなPKだった」と振り返っている。

 ドイツ紙『ビルト』は、ペーター・ガゲルマン主審に最低点となる“6点”を与え、「この試合で最低だったのが彼だ」とバッサリ。レヴァンドフスキの負傷につながったオーストラリア代表GKミチェル・ランゲラクの接触プレーも、PKが与えられるべきだったと指摘し、「延長戦でもバイエルンにとって不利となる、ひどい誤審があった」と酷評している。

 窮地に立たされた主審のガゲルマン氏。試合後、ドイツ誌『キッカー』の取材に「テレビを見てハンドと分かった。試合中にそれに気づけなかったのは、非常に残念だ」と、誤審を認めた。

 ただ、もはや後の祭り。バイエルンのカール・ ハインツ・ルンメニゲ社長は、『Sky』のインタビューで「チャンスをものにできないことが何回かあったとはいえ、12人相手では厳しい。スタジアムの観衆7万5000人が決定的な場面を見たはず。それを見ていないのであれば、彼には眼鏡屋行きを勧めるしかない」と怒りを隠しきれずに言い放った。

 八方塞がりともいえるガゲルマン氏だが、勝者となったドルトムントからは助け船が出ている。延長戦から出場した元ドイツ代表MFセバスティアン・ケールは、『Sky』のインタビューに、「敗因を主審に求めるのは、ちょっとどうなんだろう。バイエルンは、うちのチームに負けると、よくやることだけど。PKが決められないなら、練習したらいい」と話した。

 2番目のPKキッカーとして見事に役目を果たしたケール。敗退したバイエルンにはアドバイス的な言葉を送っているが、この発言が醸し出す余裕、そして上から目線のせいか、ドイツのメディアは、「ケール、バイエルンを笑いものにする」というスタンスで取り上げている。

 かけがえのない2選手の負傷から始まって誤審に泣き、トドメはおちょくり。バイエルンにとっては悪夢としか言いようのない一夜となってしまったようだ。

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