実際に読唇リポートが公開されたバイエルン対ドルトムントの一戦 [写真]=Bongarts/Getty Images
7日、ドイツ紙『デア・ヴェステン』が伝えたところによると、CS放送『sky』が新たに始めた、監督や選手の口の動きを見て彼らが何を話しているかを解読する“読唇術サービス”に対し、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントやバイエルンなど現場からは一様に不満の声が上がっているという。
この騒動を受け、同放送局のスポーツ部門長ブルクハルト・ヴェーバー氏は「読唇術サービスは、観衆のための“付加価値”だ。我々は別に弱点を暴きたいわけではないし、誰もこのサービスに恐れを抱く必要はない。我々が非難されることは何一つない」と反論。「顧客のために、戦術の緻密さや変更点などが分かるように、様々なサービスを提供していきたいだけだ」と説明している。
しかしヴェーバー氏の考えとは逆に、『sky』の視聴者からは「skyに我々の意見を伝えたい。我々が必要とするものは『試合の演出』です。『読唇術』は不要!」、「読唇術。Skyよ、本気なの?」など、疑問の声が多数上がっているのも事実だ。
果たしてこのサービスは、ドイツで正当なものとして認知されていくのだろうか。